シン さんの感想・評価
4.0
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
霜月さんの好感度アップ
PSYCHO-PASS劇場版三部作の一作目。
60分強ながら見応えたっぷりの一作でした。
特別行政区サンクチュアリ。しかしそこは偽りの楽園。もう施設長のおばさんが胡散臭さたっぷりでした。潜在犯にカウンセラーを施し犯罪係数を下げると見せかけて、裏でとんでもないことに従事させている。一見良い施設のように見せかけて、犯罪係数による治安維持を逆手に取った悪行。そしてその糸を引いているのが世界の中枢という…歴史上こういうことはずーっとあってそれを少しずつ淘汰してきたけれとど、PSYCHO-PASSの世界は後退してますね。
犯罪係数の高い人間はどう扱っても良い。現代日本の殺人犯の方がよっぽど守られてます。
そんなとんでも施設に立ち向かう、霜月、宜野座、六合塚。
霜月は2でとっても苦手キャラになってしまい、冒頭も相変わらずこの調子かとうんざりしてしまいました。が、どこかでスイッチが切り替わったように正義感にあふれる監視官に!夜坂のために、がむしゃらに挑んでいく霜月に好感度爆上げです。
宜野座さんのことも相変わらず上から目線ながらしっかり認めていて、宜野座さんもそんな霜月をしっかりサポートして良いコンビ。
宜野座さんは1の頃と比較すると優秀&カッコよくなってますね。夜坂の(義理の)息子を励ますシーンは大人の包容力を感じます。
六合塚さんは相変わらず安定の優秀さ。
最後は施設の幹部は粛清され、夜坂親子も救われて勧善懲悪。ただ施設のことは明るみにはされないのでまた同じことが繰り返される気も…
ともあれ起承転結スッキリまとまっていて、シビュラシステム世界の問題点を鋭く抉った良作だと思います。