かんろ さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
作中の懐かしさに共感して涙。話も作画も音楽も素晴らしい傑作の一つ。
以前から評判の作品だったので、
見たい見たいと思っていましたが、やっと見れました。
いや、評判違う事なく、
素晴らしい出来だと思いました。
話も作画も音楽も言う事無しで、
子供以上に大人の評価が高いのも頷けます。
若い頃に見てももちろん楽しめたと思いますが、
50代になって見ると、他人事ではありません。
我が事のように共感して、何回も涙が出ました。
1960、70年代のリアルに空気感の伝わる背景や音に、
当時が手に取るように呼び覚まされ、
{netabare}映画の通り、敵の術中に取り込まれる事間違い無し。 {/netabare}
敵の名前は、昔の子供ドラマシリーズからとられていますし、
他にも、昭和時代に実際あった物や事がいろいろ描かれていて、
昭和時代を生きた人なら、リアルに思いおこせる物ばかりです。
敵の手が近付いて来た時の街の様子や隠れて逃げるシーンは、
戦時中の子供を思い出させます。
どのシーンも細かいところまで丁寧に描かれていて、
説得力があり、原恵一監督の生活感がよく伝わってきます。
もちろん恐いシーンばかりでなく、
クレヨンしんちゃんや子供たちのドタバタアクションは、
スリル満点の楽しい作画です。
作画好きの人にも、
作画やカメラワークが見応え抜群で、嬉しいと思います。
原恵一監督、水島努監督のペアでこその作品でしょうか。
私が見たアニメ作品の中でも、
素晴らしいうちの一つで、お気に入りになりました。
アニメを超えて、老若男女に訴えかける、
一本の映画のような出来です。
他のクレヨンしんちゃん作品、
原恵一監督作品も、是非また見たいと思っています。