Anikoon さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 5.0
状態:今観てる
イライラしない
もともと「なろう」で連載されていた作品が書籍化→漫画化→アニメ化したようですね
5話まで見た感想です
まず、主人公のキャラが良い
なろう小説では最強のご先祖さまが子孫たちの時代にやってきて無双する、というパターンの作品があります。大抵の場合、魔法が衰退していたり、権力構造が変わっていたりで、主人公は時代の変化を嘆きながらチートと言えるような能力で事件を解決していくことになります
この作品では主人公は何一つ自分を偽りません。「暴虐の魔王」と呼ばれていたから今度は平和に暮らそう、なんて考えずに最初から俺様キャラ・魔王様キャラを一貫しています
それに対しての周りの反応は痛々しい人を見るような反応なのがリアル。歴史で伝えられている魔王の名前も変わってるのでミステリー要素にもなっています
主人公は能力を出し惜しみせず、人を殺しても蘇生してあげる優しさ(?)もあり、本物の魔王かどうかはともかく、周りから一目置かれる存在にはなっています
4話まではメインビジュアルにもいる物静かなヒロインと高飛車なヒロインが関わるエピソードでしたが、あくまでも主役は彼女たちで主人公は花を添えるだけ、みたいな立ち位置だったのは良かったですね
5話になって登場した転入生の正体は一体誰なのか。貴族でありながら貴族らしからぬところがあり、主人公への好感度が高い。前世が関わってきそうですね
一見するとありきたりのキャラクター、ありきたりの設定です。しかし、主人公が出しゃばって終わりではなく、各々の抱える悩みや背景に焦点を当てているので、イキリ主人公に感じるようなイライラはありませんでした。今後もないでしょう
続きが楽しみな作品です