カリウム さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
確かにガッカリ感はある。でも、見る価値はある。
私はこの作品を2日かけて見ました。1話でとても興味を惹かれ一気に7話まで見たあと、次の日に8話から12話まで見ました。個人的にこの視聴の仕方をオススメしますw
この作品は「正義と悪」や「自殺」などのディープな内容を取り扱っているのですが、12話でこの問題提起を取り扱うには少し無理があったのではないかと感じました。まるで、夕食にカレーやスパゲッティやラーメンが一緒に出てくるようなものです。余りの濃い味のオンパレードでそれぞれの味を楽しむことが出来ません。
しかし、タイトルにも書いたように見る価値はあります。
それはどこなのかと言うと、非常に魅力的な悪役です。
{netabare}善の化身であるような正崎善と、その対極の存在である悪の化身である曲世愛。この関係は、まるでバットマンとジョーカーのような関係です。
彼女の行動の動機はただ1つ
「悪いことが好きだから」
作中で繰り広げられる、この余りにも無邪気で真っ直ぐな悪を押し通す曲世愛は、この作品において最も魅力的な登場人物でしょう。
特に賛否両論の7話の終盤は、彼女の魅力が最も表れており個人的に鳥肌モノでした。(ちなみに彼女の能力については、私はギリギリ受け入れられましたw) {/netabare}
このように1話でかなり期待させられたにしては、少しずつガッカリしていく作品ではあるものの、悪役が非常に魅力的でそれだけでも見る価値があります。 {netabare}特に7話の終盤の彼女のセリフを聞いた人は打ちのめされることでしょう。正直、7話まで視聴するだけでいいのかもしれません。{/netabare}