ティビ汰 さんの感想・評価
1.9
物語 : 1.5
作画 : 1.5
声優 : 3.0
音楽 : 2.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
「史上最低な作品」と聞いたら逆に好奇心が湧くもの
社会現象をも引き起こしたアニメ「けものフレンズ」の第1期、
そのBD/DVDの第1巻の売上が60,000枚なのに対して
2期(本作)の売上はたったの"458枚"。
とある動画サイトの評価では最低評価を付けた人が95.3%にものぼるなど、
とんでもない(歴史上類を見ない)記録を残した本作。
「一体どれだけ酷い作品なんだ!?」
という好奇心に勝てるはずもなく
怖いもの見たさで全話視聴しました。
結果、そりゃ避難の嵐だろうなぁと。
ということで、
下記にネタバレ"しない"範囲内で
「(歴史上類を見ない)駄作」になってしまった理由
を考察してみました。
※1 この作品を観る方=1期を観た方、という前提での考察となります。
※2 制作側(関係スタッフ)が異なる点については、一切言及致しません。
①ストーリーがつまらない
様々なフレンズ達との出会いや冒険をするワクワク感、色んな発見や感動といった要素は一切ありません。
②登場人物のキャラクターデザインが異なる
前作のメインキャラクターである「サーバル」を筆頭にキャラクターのデザインが異なります。
(サーバル以外にも1期で登場したキャラが複数登場しますが全員のデザインが一新されています。)
③動物たちの呼び方
1期でサーバルは動物たちのことをフレンズと呼びますが、本作では「けもの」と呼びます。
④珍しくない"フレンズ"たち
1期が珍しい(絶滅危惧種やUMA等の)動物が多かったのに対し、本作ではパンダ、ゴリラ、イルカ等、日本人に親しみのある動物をメインとしています。
⑤動物たちが仲良くない
恐らく③の「動物たちの呼び方」に起因していると思われますが、フレンズと呼ばない=友達ではない、です。
動物達が相手の性格や能力を認めず、愚弄するシーンが複数あるため、1期のようなほのぼの温かい世界観とは異なります。
⑥セルリアンの弱点=石の設定
1期ではセルリアンは弱点である"石"を攻撃しなければ倒せない設定でしたが、本作では格闘戦に勝てば倒せる設定となっています。
⑦1期との繋がりが一切ない
恐らく評価が低い1番の理由はここかと思います。
1期で主人公だった「かばんちゃん」や1期に登場したフレンズ達は本作にも登場していますが、本作では1期での出来事が"一切無かった"かのように描かれています。
つまり、本作品は1期の続編ではなく、全く新しい(タイトルになぜ「2」と付けたのか疑問に感じてしまうほどに)新作のアニメなのです。
これらの理由から本作品の評価は非常に低いものとなっているのだと思います。
ただ、この作品を観もしないで批判的な意見を発言するのは筋違いだと思います。
そして、私のように「怖いもの観たさ」で興味を持った方がいらっしゃいましたら、是非、視聴してみることをおすすめ致します。
(とは言いつつ、正直この作品は無かったものとして新たに1期からの続編で3期を作って欲しいと思うほど、本作品は駄作なのですが・・・w)