Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
虚淵玄(ニトロプラス)×水島精二 初のオリジナル劇場作品
この作品のタイトルは聞いたことがありましたが、虚淵さんと水島監督がタッグを組んでいたとは知りませんでした。
しかもメインヒロインのCVはくぎゅ…
これらをもっと早く知っていたら視聴の優先順位は爆上がりだったでしょうに…
ナノハザードにより廃墟と化した地球。
人類の多くは地上を捨て、データとなって電脳世界ディーヴァで
暮らすようになっていた。
西暦2400年、そのディーヴァが異変に晒されていた。
地上世界からの謎のハッキング。
ハッキングの主は、フロンティアセッターと名乗った。
ハッキングの狙いは何か。ディーヴァの捜査官アンジェラは、
生身の体・マテリアルボディを身にまとい、地上世界へと降り立つ。
地上調査員ディンゴと折衝kしようとするアンジェラを待ち受けていたのは、
地上を跋扈するモンスター・サンドワームの群れ。
アンジェラはそれを迎え撃つために機動外骨格スーツ・アーハンを起動する。
荒廃した地上のどこかに、フロンティアセッターが潜んでいるはず。
アンジェラとディンゴの、世界の謎に迫る旅が今、始まった。
公式HPのSTORYを引用させて頂きました。
人類の98%が地上と自らの肉体を捨て、データとなって電脳世界で暮らす未来…
想像したくはありませんが、地球に人が本当に住めなくなってしまったら、選択せざるを得ない未来が来るのかもしれません。
でも自らの肉体を捨てる…って、本当に生きているって言えるのでしょうか。
命の概念が根底から覆されている感じがしますけれど…
この電脳世界で重要になっているのがパーソナルメモリーのサイズ…
社会に貢献すればするほど、より多くのメモリーが配分されるんだそうです。
結局、どこで、どの様な形で生きても格差って生まれるんですね。
この世界では大きく2つの生き方があります。
1つ目は人類の大多数が選択している自分をデータ化し電脳世界で生きる道。
そして2つ目は残り2%の少数派である生身の肉体のまま地球で生きる道。
どちらを選んでも長所と短所があると思います。
マテリアルボディで地上に降りたアンジェラ曰く、肉体は重いし、地上の空気は埃臭いし…と言っていましたから。
電脳世界は、生身の肉体で感じる違和感なんて無いんでしょうけれど、「管理する側」から見ると実体が無いのですから、とても管理しやすいんだと思います。
きっと、ある事象を「無かったこと」にするのだって簡単なんでしょう。
所詮はデータでしか無いんですから…
そう考えると、この電脳世界が「行き過ぎたシビュラシステム」のような感じに思えてきます。
道理や本質を見ずに、管理者に都合の良い答えだけが取捨選択される世界…
フロンティアセッターは何故ハッキングを仕掛けたのか…
アンジェラとディンゴの「世界の謎に迫る旅」とは?
そしてアンジェラは何を選択するのか…
フルCGアニメなので好みは分かれるかもですが、戦闘シーンなどしっかりキャラやマシンが
動いてくれるので、個人的にはウェルカムでした。
主題歌は、ELISAさんの「EONIAN -イオニアン-」
上映時間100分超の作品でした。
しっかりくぎゅボイスが堪能できる作品です。
しかも登場人物が絞られているので、キャラも覚えやすく見易い作品だったと思いました。