シボ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
自分にとっての一番の幸せって何かな。
一人娘の小学4年生「姫」の父親である後藤かくしは、漫画家です。
きんたましましという下品な漫画で有名な漫画家なのですが、
娘にだけは、そんな職業であることひた隠しにしています。
父親のかくしと娘の姫の2人暮らしで
姫が生まれた時の様子とかで母親が少し出てきたましたが、死んでしまっているのか、はっきりとは語られません。
おしいれの10歳BOX、11歳BOX・・年齢ごとに箱があって、中身は姫がその年になったら自由に開けて、その年齢で必要と思われる品を出してっって
(これってたぶん母親が死の前に娘の成長に合わして用意してるってことかな?・・)
かくしと姫との日常は基本ほのぼので楽しかったですね。
姫が家のお金の心配をして節約に走るって回は、ちょうど一番下の娘が
同じくらいの年齢なのですけど、
そういえば趣味のサッカーを観戦しに行く時とか、パパお金大丈夫?
「ドリンクとお菓子を近所のスーパーで買っていこうね」とか言ってたよなって共感しながら観てました。
かくしと姫の幸せな日常についてのお話が続くのですが、
この幸せが終わっちゃうのかって思わせる暗示的なものが、各話で少しずつ描かれていきます。
もしかして、別れが来ちゃうの?って後半は展開を勝手に先読みしながら観てました。
そのせいなのか、自分に合わないからなのか、ギャグパートは、はっきりいってあんまり笑えないシーンも多かったです ><!。
毎回各話の最後の数分で高校生の姫が出てきます。
(鎌倉の家の17歳以降のBOXがあった時
えっ・・かくしは姫が高校生になる前に死んでしまうの?)
そして、そんな予想も最終話を観ることですべてが明らかに・・。
かくし、死んでなかったよ。
でも記憶喪失って・・・
アパートで愛犬のロクと抱き合う姫の姿に、寂しい中で一生懸命頑張ってきたんだねって泣けました。
姫が必死に父親の記憶を取り戻そうと走りだすきっかけになった
かくしの言葉
「一番の幸せは漫画を描くことではない、姫が元気に大きく育つこと」
最初からその行動の全ては姫のため。
凄いな~。(日々の自分に・・、一人の親としてそうありたいです)
そして、18歳の姫を思い出した瞬間! これは泣くよ~。
母親については想像したのと違って唐突で説明不足な感じもしたけど
記憶が戻ってのハッピーエンドの展開、
かくしと姫のお互いを一番に思いやる姿が最後まで貫かれてて良かったです。
OPはFlumpoolの「ちいさな日々」は姫とかくしの幸せな日々、未来が浮かぶようで大好きな曲になりました。
EDは、あ~この曲ねって誰もが知ってるサウンドでしたね。
あの二人が手をたたくタイミングとか姫、かくしが走るテンポとか
曲のリズムにピッタリで、気持ちいい~!
良く計算して絵を作ってるな~って、こちらも素敵でした。
お互いを思いやる親子の絆に感動でした。