「劇場版 フリクリ オルタナ(アニメ映画)」

総合得点
63.8
感想・評価
60
棚に入れた
234
ランキング
4153
★★★★☆ 3.4 (60)
物語
3.0
作画
3.5
声優
3.4
音楽
3.6
キャラ
3.3

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

色々な意味で丸くなったような

 タイトルにある「オルタナ」だが、これはオルタナティヴ(alternative)の略で、言葉の
意味からして、オリジナルの「フリクリ」(以後、OVA版と表記)とは別ケースの事例を
描きたかったのかな?、と考察してみたりもしたが、OVA版が随所にロック的要素があったり、
本作と同時期に発表されたのが「フリクリ プログレ」ということを考えると、オルタナティヴ・
ロックの略としてのオルタナで、その命名理由も単に語呂が良かったりしただけで、あまり深く
考えてないのかもしれない。

 基本的構造はOVA版と同じだが、OVA版が持っていたとんがった部分がだいぶ無くなって
しまった。良く言えば観やすくなったと言えるが、本シリーズならでは個性は失われてしまった
感が。
 キャラに関してはハルハラ・ハル子以外は一新。そういう意味では確かにオルタナティヴ。
 OVA版ではナンダバ・ナオ太の多感になり始めた小学生の心情が映像化された印象だったのに
対して、本作は河本 カナを始めとする女子高生の思春期の複雑な感情が映像化された印象。
 ただOVA版ではハル子がナンダバ家に居座る事象が、ナオ太を始めとするナンダバ家の人々の
精神に浸食している状態の比喩のような印象だったのに対して、本作のハル子と河本 カナら
女子高生達との関わり合いは物理的にも精神的にも一線を画しているようで、ここでのハル子は
女子高生達を導く教師のような印象さえ。
 そう言う意味ではOVA版に比べて行儀が良くなった感があるが、個人的にはハル子に関しては、
周りに迷惑を振りまくハチャメチャな存在でいて欲しかったんだけど。

2020/07/31

投稿 : 2020/07/31
閲覧 : 263
サンキュー:

2

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