EdCcC70066 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
バブル時代に作られた再現不可能な超大長編アニメ
近年リメイクされましたが制作費の都合か不満点が多く視聴に耐えませんでした
旧作である本作にもいくつかの不満点はありますが全10巻の小説を原作としており昔の超長編アニメの中でも突出した完成度で現在でも充分に視聴に耐える名作だと思います
現実に存在した様々な政治形態の下、数多くの登場人物が登場しますがそのどれもが魅力的です
適性年齢としては高校生〜大学生ぐらいでしょうか
中高年の方には少々物足りないかも知れません
映像作品としてはあまりにも長いので流し見でオーディオドラマとして片手間での視聴がオススメです
それでも問題ないぐらいセリフ密度が高い
音楽と声優の質がとても良質なので一見と言うか一聞の価値があります
見所としては
・クラシック音楽が流れる独特の艦隊戦
・OP曲ED曲
・立憲君主制vs民主主義(衆愚政治)vs
資本主義(巨大軍需産業+α)の三つ巴
・矛盾を内包している登場人物がとても多い点
・各勢力内において常に対立勢力が燻っている点
・今では亡くなられた方も含め名声優が数え切れない程出演されている点
不満点としては
・原作のキャラクター描写を表現し切れていない部分がある
・ {netabare}絶対悪絶対善はないという視点で描かれているのに地球教という分かり易い絶対悪が出てきてしまう {/netabare}
・各描写が古い
・作画が不安定な時がある
かなり古いアニメで外伝を入れると150話を超える超大長編アニメという事もあり旧作を超える水準のリメイクは現在ではほぼ不可能であろうと考えると不満点の殆どは仕方ないものです
特に不満と言えるのは {netabare} 地球教の存在のみです
宗教=狂気的なテロリズムだけを突出して描写するのはいささか陳腐であり勿体無かったのではないかと個人的には思います {/netabare}