qKPKR13003 さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
構成が酷い、一流の素材を最低な調理で台無しにしているイメージ
本作は分割2クールの形式で放映され、作品のテーマは「学生と軍人の遭遇から始まる群像劇」、キャッチコピーは「世界を曝く」とのことでした。がこれらが本格的に物語の中に関わってくるのはセカンドシーズンに入ってからとあまりにも遅すぎます。では肝心のファーストシーズンは何をやっていたかというと、12話使って戦争真っただ中であるにも関わらず子供だけで独立国ごっこと学校ごっこしていました。この作品、2クールを前提としていたためか設定や登場人物はそれなりに作られていたので1クール全く物語が展開しない状態で進めていくには無理がありました。その結果、1クール目のスカスカさを取り戻すかの如く2クール目はあらゆる要素を詰め込みまくって尺が全く足りない状態で終わる形となってしまいました。キャラクター原案に星野桂先生が起用されたり、主題歌を有名なお二人が担当なさったり、キャストの方々もほとんどが人気のある演者ばかりと、とにかく豪華で魅力的なスタートダッシュだったのに構成が最悪なせいですべてが台無しになったという印象でした。他作品でもよく起こりがちですが後半から面白くなってもほとんどの視聴者は視聴を辞めています。「最初のインパクトや流れを掴めなければどんな作品だったのかにすら興味を持ってくれなくなる」という現実を改めて再認識させられる作品でした。