退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ある意味大人向けなのかも
★★★
紛う事なきオレツエー。
オレツエだからってナメて作ってる印象。
魔王だから余裕過ぎて逆に嫌味がない主人公。いや、アノス様。
サクサク進んであっという間に終わる。
主役、いやアノス様の圧勝は約束されてるので逆張りビックリ展開を期待すると駄作。
OPEDはまあまあかな。
第1話 オレツエ宣言
{netabare}
魔族の純血貴族が混血を見下す世界。魔王学院に入学してミーシャと出会ったアノスはイキる貴族共を悪即斬。自分は暴虐の魔王だと宣言する。魔力強すぎで入学試験では計測不可、ランク最下層の不適合認定というよくあるやつ。オレツエ作品ですと明確に提示する第1話。魔王は神をも凌駕する世界観。全て「魔王だから」で納得させる。
「3秒ルールだ。」
2000年前にウケたギャグもスベりまくる魔王。
{/netabare}
第2話 割といいのでは?
{netabare}
2000年魔王アノスが死んだ理由が明かされる。割といい話。転生後の現在、歴史が改竄され魔王は別の名に。ミーシャの姉サーシャはツンデレ。アノスは雑種扱いされるが即圧倒、即陥落。アノスにとっては周り全てが自分の子孫である為、優しさに特別な理由が不要というのは設定を上手く活かしてる。魔王目線では懲らしめる程度だが周りからすれば超常現象レベルというのもお約束。魔法でも物理でも魔王は魔王。安定感があるが魔法の表現はイマイチ。
{/netabare}
第3話 人物以外の描写がイマイチ
{netabare}
超VIP七魔皇老アイヴィスは昔の配下。だがアノスの記憶は無く謎の存在が想起される。特別授業でダンジョンへ。実は魔王城で最深部直行。ここも歴史改竄設定が活きる。魔王の城なら雑に使うわけがない。サーシャがミーシャを刺すがアノスは即治癒&カモフラージュ。「剣の刺さり方ww作画ww」と思わせといて「実は幻影でした」にはヤラれた。わざとだったらスゴい。宝物庫は如何にも過ぎて想像力の貧困さには辟易する。ラストにクリフハンガーを効かすがこれもあまり上手くない。
{/netabare}
第4話 ここまでは悪くない
{netabare}
ここでサーシャのおかしな言動と行動のネタバラシ。やはり鉄板ネタではあるがイイ話に仕上がっている。これで姉妹がアノスと共にある理由が盤石になる。あとは誰が歴史を改竄したかを究明する話かな。魔法発動シーンでは以前の回で使用した魔法も併用。説明を分けて行うのは上手いと思う。でも全体的に魔法がカッコよくない。
{/netabare}
第5話 もったいない
{netabare}
OP無しで新キャラ登場回。モテ表現もなかなか。もう七魔皇老は噛ませにもならない。この作品はちゃんと作ったら全然高評価な作品になったと思う。魔法バトルの爽快感をアニメーションとして表現出来てない。サーシャミーシャの共闘バトルはかなりの見せ場にもできたはず。魔法バトルなのに魔法がダサ過ぎる。今回のジオグレイズと融合魔法は特にもったいない。あそこもっとカッコよく出来たら名シーンになるのに。今回の話は2回に分けてでもしっかり描くべきだった。テンポがいいというよりあっさり。カタルシスを得られる場面を2度も捨てている。原作ファンはガッカリしただろう。
{/netabare}
第6話 ほっこり回
{netabare}
アノス家でのお食事会。アノスは生後1ヶ月というトンデモ設定に皆が納得している描写も魔王だから何でもありなので設定の破綻のしようがない。そもそも魔王が転生して10数年ノンビリ過ごす方が不自然。エラそうな男主人公が頼もしいのは当然としてここまで嫌味なく爽やかさすら感じる造形は正直凄い。態度はデカイが配下の進言はちゃんと考慮するナイスガイ。何故いつもキノコグラタンなのかは謎。情報収集も配下を使ってラクラクなのだが記憶操作により全て把握出来る訳ではないのも上手い。最初にデカイ大ウソをつけば後は全て上手く転がる良い例。下手に上手いこと小細工きかそうとして後で苦労するよりよほどいい。おかあさん可愛い。お父さんが作った魔剣は魔王からすればゴミ同然だろうが魔王だからそもそも道具なんぞどうでもいい。カタコトヒロインはもう少し魅力的に出来るはず。やっぱり背景が低レベル。毎回もったいないと思う。気楽に見れる作品もちゃんと作って欲しい。
{/netabare}
第7話 バトルもイマイチ
{netabare}
魔剣大会だがバトルシーンも迫力ない。アノス親衛隊など女子だけは作画頑張ってる。レイの母親シーンが少し長い。尺合わせの為か。エミリアの魔法もダサい。敵役小物しかいないな。レイ関連で黒幕に近づく展開か。そろそろヒロイン出さないと飽きられるよ。今週イマイチだったが次回は話動きそう。
{/netabare}
第8話 素晴らしい
{netabare}
魔剣大会決勝。いつも通り女性キャラだけは作画高レベル。今回は流石にアクションシーンも作画頑張った感じ。安易に殺してお涙頂戴しないところは個人的にかなり評価爆上がり。あそこで母さん死んでたなら並の作品だった。普通の作品なら殺してるだろあれ。もう本当に何でもアリなんだけど、敵味方全てを救う魔王様っていうのは本当に素晴らしい造形。つくづくもう少し丁寧に作ってくれてたら、と残念に思える作品。全てがあっさりしすぎ。もっとあざとさが欲しいとすら思う。
{/netabare}
第9話 普通に面白いなコレ
{netabare}
やっぱりこのテンポの良さはいいね。あっさりし過ぎではあるけれど。どんなトンデモ設定でも受け入れる下地が出来てるからいきなり7人の転生者とか言われても大丈夫。やっぱり敵方のネームドナンバーズっていいですね。でもやっつけて終わりではない魔王様の全てを救うスタイル。人間にはどう対処するかは今後の見所。普通に面白いです。
{/netabare}
第10話 軽くてアツい
{netabare}
3年主席のリーベスト、アツい漢でした。噛ませ役にしてはイキリが足りないなあと思ってたら実は昔は優しすぎた元落ちこぼれ。先生の話に感銘を受け底辺からトップに登りつめた努力の男。惨敗したとはいえ雛呼ばわりされたら激怒してもおかしくないが、自分の面子より恩義を重んじる行動はまさに仁の漢。素早く切り替えが出来るもの凄く頭の良い人でもある。あの一瞬で頭の中でもの凄い葛藤があったはず。こんなのなかなかできないよ。凄くカッコイイなあ彼。是非今後も出番与えて欲しい。でもやっぱり描写はあっさりしてるので先生やアノスの一言でコロッと態度を変える浅いキャラに見えてしまわないか心配。サクサクテンポ感を重視した軽い描写が作風なんだろうけど、もう少しタメとか緩急とかつけていればタイトルで損してると言われるくらいの格は出たのではないかと思う。
{/netabare}
第11話 作画回
{netabare} 今回のバトルシーンは見応え十分。サーシャミーシャレイにそれぞれ見せ場があってよく動く。勇者側もいい感じ。相手イキリからのなん...だと...の逆転劇をサクサクと楽しめる。自らを誇らしげに魔女と名乗る姿もキマっている。ファンユニの歌の歌詞が素敵すぎる(笑)。勇者元気玉対魔族マクロス。量より質。ここにきてちょっとグロ描写。これまで敵対勢力すら全てを救ってきたアノスだが今回はエミリアの時とは違い自分の生徒達を自爆特攻の手駒とするクソ野郎なので根源ごと消滅。長らく戦争の相手だった人間種だが共に平和を願った同志でもある勇者カノンを貴様ごときが安く語るなと怒りを隠さないアノス様がステキ。いくらテンポ良く詰め込んでるとしてもこれ完結できないでしょ。 {/netabare}
第12話
{netabare} ああ良かった一応完結はしそうな流れ。今回も怒涛の情報量。せっかくの皆との共同戦線もやっぱり各々見せ場短くあっさり。仕方ないけど。魔王が主人公だからラスボスは闇落ちした勇者ってのはありがちと言われようがしっくりきますね。終わりにいきなり他の知らんキャラ出てきても盛り上がらんし何よりイチから説明する尺がない。ああそうだ。なんでこれが面白いのかと思えば無理にビックリさせようとしてないところだな。
{/netabare}
最終話
これ原作完結してるんかな?一応大団円で良かった。まあ間違いなくハッピーエンドだろうってのはここまで見てたら疑いようもないし安心して楽しめた。しかしなかなか振り切った作品でした。最終回でも怒涛のハイスピード展開であっさりサクサク。普通の作品ならここまでたどり着くの3クールくらいかかるんじゃないのってくらいの詰め込みよう。全ての出来事において盛り上げる詳細の描写を完全に放棄してる。ほとんどプロット、出来事だけ並べて細部のストーリーは各自脳内でディティールを補完してください、みたいな特殊な構成。ただ雑なだけじゃなくてわざとやってるよね。最初から一貫してるから。こういう出来事があってこうなってこういう感じになりましたってあらすじだけというかダイジェスト見てるみたいな。この作品はこういう話でしたって画面に映る出来事に反応してみるだけの視聴の仕方で「既視感あるからダメor既視感無いから良い」ってジャッジする方には完全な駄作でしょうね。自分も中高生の頃にみたらなんだこれって思ったでしょう。アニメーションとしてもバトルも迫力ないし魔法の演出もダサい。作画面では女の子が可愛いだけ。それでも最後まで楽しめたのは多分声優さんの力量なのかなって思う。魔王アノス、いやアノス様のキャラクターとしての説得力なくしてこの作品は成立しないでしょう。強く優しく絶対に皆を救ってくれる我らがアノス様。彼を信頼して見れていられることでメチャクチャな迷言も後出し万能魔法も「あ、そうなんや」と思わされてしまう。並の作品で同じことをしても「なあんだ、結局ジョバンニが一晩でやってくれました系ですかあ」とただ呆れるだけになってしまう。これメチャクチャ難しいんじゃないの。魔王の力強さだけでは絶対だめだもんね。圧倒的なんだけど優しくもある。正直アノス様の作画も微妙だと思ってるからそういうことなのかなあとか思ったり。歴史に残るまた見たい傑作とは言いませんが2期があるなら絶対見るって感じですかね。見るたびに「え?もう終わり?」ってなくらい楽しめました。