ぱるうらら さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
大きな戦いの始まり 宇宙世紀、初動。
『機動戦士ガンダム』はオリジナルアニメ、3クール半(全43話)の言わずと知れたロボットアニメです。
この作品については、放送されたのが大分昔であるために今更考察する事は特に無いのですが、とにかく飽くまで主観的な感想を述べていこうと思います。
まず、この作品の序盤は割と淡々とした展開が続いたように感じました。 『新たな敵が次々と現れ其れを倒してゆく』これはアクションものにおいては普通の展開なのですが、序盤はアクションシーンにおける視点が、実力さ性能さによってシャアとアムロに偏り過ぎていたためにその他一般兵はもちろん、上官でもただのやられ役に為ってしまっているように思え、面白みに欠けていた様に感じました。
しかし、ある一人の猛将の出現から戦争の背景が徐々に大きくなり始め、強大な敵も出現した事によって、張り合いのある戦闘が増え、そして登場人物たちの死ということに対して重みを感じるようにも為りました。故に私がこの作品が面白いと感じてくる様に為ったのは中盤辺りからでした。
話数を重ねる毎に戦争が激化してゆき、これまでより更に強大な敵、より深い人間ドラマ、そしてこの作品を次のステージへと進める要素にもなったとある一つの概念。そして決戦へ...。
後半部の設定は非常に良く出来ており、これがこのアニメの評価されうる一つの所以なのではないかと思います。また、戦闘シーンも過激且つ、洋画や邦画の実写映画程では無いにしても、これぞ戦争と感じさせるモノでした。(戦争モノのために人の死が後半では少々軽く扱われるのは仕方のない事なのでしょうけれども。) この戦闘時の絶えず止まないビームライフルの音、爆発音、MSの独特な動作音等の効果音も良く出来ていたと思います。
また、作戦名や攻撃の仕方、戦艦、要塞、そしてMS・MA等、ピュアな若者にとって心惹かれる要素が満載であったため、初回放送は視聴率が取れなかったにしても結果的には人気を勝ち取れたのではないかと思いました。
登場人物に関しては、人間的に大物と小物が別れており小物にはイラつく事も多々ありましたが、腹黒い点も有るけれど『心の寛大さ』とはこういうものなのかと納得させられるキャラもそこそこおりました。
ただ、主観的には味方(連邦側)よりも敵(ジオン側)の人間の方が人間が出来てい…(以下略)
何よりも評価すべきなのが最終話前後。ガンダムの視聴を途中で切った人でも絶対ここまで見るべきだと思います。ここまで見て面白くないと感じたならば…ドンマイです^^;
ただ、ツッコミ所や微妙に感じた点も満載でした。
○○ロに終始イラついたとか、途中からは○ュータイ○の独壇場だったとか、おまいら皆エスパーとか、○○ァがトランスし過ぎてワロタ等々。
70年代末の作品故の古い作画やロボアニメの原点の一つという近づき辛さ、そして宇宙世紀シリーズとしてかなりの長編であると言う理由で何となく避けていましたが、確かにまだまだ若くて甘ちゃんな私でも惹かれるものがありました。面白さに時代は関係ないと言う事です。今の若い人(アニメを見始めたばかりの人)は、まず古いアニメに対する余計な先入観を取っ払う必要があると感じさせられました。
と、私の感想はここまでです。
では、早速『Zガンダム』を見ていこうと思います♪