退会済のユーザー さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:途中で断念した
★3/ 虚構のエヴォリューション
SF世界の本格刑事ドラマ
原作"GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊"においては"攻殻機動隊"はサブタイトルの様なもの。連載開始時に編集の要請から急遽つけたものらしいが尋常でないセンスである。長ったらしい説明文タイトルを用いずとも漢字5文字で作品世界全てを表している。堅苦しい漢字が並んだインパクトとカッコ良さを高次元で兼ね備えたあまりにも強すぎるタイトル。"GHOST IN THE SHELL"だけだとここまでの発展は無かったであろう。編集グッジョブである。
そして本作は"GHOST IN THE SHELL"ではない。
要するにSFが主題ではないということ。だからこそ大ヒットした。"GHOST IN THE SHELL"は所詮SFヲタクが隅っこで喜んでるだけのマイナー作品でしかなかった。SAC以降のファンなら原作など読めたモノではないだろう。当時最先端のSF世界観を使用して、中身も海外ドラマ並の本作刑事ドラマに仕立てた本作。これが人気出ないわけがない。本作以降も様々な派生作品が産まれ、アニメ界を代表するビッグタイトルにまで成長した。
そしてあらゆる派生作品での"素子"は"素子"本人なのにも関わらず容姿(義体)が違う。そして、だからこそ中身(性格)も違う。
「身体が変われば脳が影響を受けないはずがない」
この仮定を其々の作品内ではなく"作品を跨く事"で表現している。凄い。あまりにも凄すぎる。
私は原理主義でしたとさ。