セシウス さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
途中から良かった
ラノベは未読ですが人気シリーズの一作目ということで見てみました。
魔術と科学が混在する街での異能バトルものですが、主人公の能力が「右手で異能を打消す」ものなので、バトルシーンがいまひとつ地味に感じます。せめて無効化能力を光として射出できたりオーラ状にできたりしたら見栄えがだいぶ違ったのに、と思いました。
また主人公とヒロインの関係が深まる描写が少ないので、出会ったばかりのヒロインのために主人公が体を張って頑張る動機が見えず違和感を感じました。最初の6話は少なくとも物語の導入部分を上手に描けているとは思えません。しかしそこを抜けると原作エピソードの反映のさせ方に慣れてきたのかだんだん面白くなり、最後まで見ることができました。
キャラクターは沢山出てきますが、特に序盤に登場したキャラクターはまだ描写が稚拙で魅力を感じませんでした。一例を挙げると{netabare}女性魔術師が主人公と最初に戦闘となった時に自分とヒロインの関係性を長々と説明しますが、初対面の相手に(しかも戦闘中に)そのようなことを話す姿には違和感しか感じませんでした。{/netabare}主人公は行動の動機がわかりにくく違和感だらけ、ヒロインも抱えている運命の割には思慮が浅くアホの子にしか見えませんでした。唯一アクセラレータはとても魅力的に描かれていたと思います。
作画は安定していてヒロイン達は皆可愛いです。
音楽は雰囲気にあっていてOP曲・ED曲ともに良い感じでした。
美少女がたくさん出てくるので、美少女の超能力バトルが好きな人は楽しめると思います。が、シナリオとキャラクターはそれほどでもなかったので、続編やスピンオフの多さ(見るのに時間がかかる)を考えるともうやめとこうかな、と思ってしまう作品でした。