うり さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
「日本ではないかな?」と思わせる作品
原作未読。
作品はイッキに見れたので、まあ面白くないというほどでもないかな。
ただ、観ている途中から「ああ、日本ではないな」と思わせるフシがあり、「ネトフリ作品ってやっぱりそうなんだな」と妙に納得。
災害が多い日本。
いつ同じようなことが起こってもおかしくないし、そこに登場する人物の行動や出来事など、こういったことが起こることもありえるかもしれない。
ただ、うまく言えないけれど、物語全体に流れる考え方というか、クローズアップされる部分、感情の拾い上げなど、「ああ、これを作ったのは日本人ではないんだろうな」と肌で感じるものがある。(監督が日本人かどうか、ということではなく、日本人的な感性や感覚ではない人が作ったのでは?ということ)。これを「日本人の物語」として世界に出すには、日本人を描けてはいない。
(以前、「7SEEDS」でも心情部分を総カットされて怒りを感じたものだったが、総カットした、というよりももしかしたら本当に心情のわからない人たちが作ったのかもしれない、とこの作品を見て思った。)
登場人物も嫌いではないし、異色なユーチューバーもいい味を出していた。
起こる出来事をサヴァイブしていく話、として見ればそれなりに面白いとも言える。
ただ最近の笑えない現実の災害を思うと、海外の人が「日本人って、こんな感じだよね」と外国映画に出てくる「日本人像」を描いたような感覚で描かれた薄っぺらい「日本沈没」に、これに嫌悪する人がいるのもわかるような気もする。
そんなことを思わせる作品でした。