Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「もし草薙素子が人形遣いと出会わず、公安9課に残っていたら」というパラレルワールドの物語
2020年7月時点、あにこれの「すべてのアニメをランキング」において第11位(92.3点)のランキングを叩き出している作品です。
放送されたのはは2002年と18年前にもなるのですが、それでもこの順位を叩き出すなんてホント凄い作品なんだと思います。
ずっと気になっていた作品ではあったのですが、視聴の順番がイマイチ分からず先延ばしになっていました。
西暦2030年…あらゆるネットが眼根を巡らせ、光や電子となった意思をある一方向に向かわせたとしても「孤人」が複合体としての「個」になるほどには情報化されていない時代…。
情報ネットワーク化が加速度的に進展し、犯罪が複雑化の一途を遂げる社会的混乱の中、事前に犯罪の芽を探し出し、これを除去する攻性の組織が設立された。
内務省直属の独立部隊公安9課、通称「攻殻機動隊」である。
公安9課の役割は、深刻な電脳犯罪への対処、国内における要人の援護、政治家の汚職摘発、凶悪殺人の捜査から極秘裏の暗殺まで、多岐に渡っている。
彼らは電脳戦を最も得意としつつ、高性能義体を生かした物理的な戦闘においても特筆すべき能力を発揮する、精鋭部隊である。
あにこれのあらすじを引用させて頂きました。
この作品は、大きく以下の4つの物語と、1話完結型の物語が入り混じって構成されています。
・総監暗殺予告
・笑い男事件
・村井ワクチンをめぐる陰謀
・公安9課解体
上記4つは別々の物語ながらも笑い男事件が「繋ぎ」となり、それぞれ密接な繋がりを持っているのが特徴です。
完走して思ったこと…
まず流石ランキング第11位の作品だと思いました。
物語そのものが面白いのは、設定やロジックがしっかりしているからだと思います。
電脳化・義体化については個人差が色々ありましたが、物語を面白くする要素として貴重な役割を果たしていたのではないでしょうか。
そして気になったこと…
草薙素子は、劇場版からキャラデザが変わっていました。
この後も結構キャラデザは変わっていくんですけど、こんなコロコロ変わっていいのかなぁ…
というのは少し思いました。
キャラデザってそのキャラの命だと思うんです。
確かに、脳と脊髄の一部以外は全身義体化しているので、理屈上はおかしくないんですけどね。
寧ろ、どうして作品によってキャラデザを変える必要があったのかは気になるところです。
あと気になったのは草薙素子の衣装でしょうか^^;
何故、露出度の高い水着か下着かの判断に迷いそうな格好をしているのでしょうか。
物語の内容がシリアスなのに…何かそぐわないような感じがあったので、個人的にはカッチリ服を纏っていた方が安心して視聴できたような気がします。
それとタチコマの存在自体は前から知っていましたが、どんなキャラ(?)なのかは、今回視聴するまで分かりませんでした。
単なるAIを搭載した多脚型戦車じゃなかったんですね。
タチコマとバトーの関係性…個人的には嫌いじゃありませんでしたよ。
前作から思っていましたが、バトーって一途なんですよね。
草薙に対してだったり、タチコマだって特定の機体に限定して搭乗していましたし…
でも、その一本筋の通った人間臭さが、彼の堪らない魅力でもあるのです。
それとこの視聴で知った「笑い男」マーク…
これまでマーク自体はちょいちょい目にすることはありましたが、この作品発というのは知りませんでしたので、勉強になりました。
2クール全26話の物語でした。
ランキング第11位の実力をしかと拝見させて貰いました。
これだけの高い人気を持続しているのも納得です。
思いきり堪能させて貰いました。