GMVDY17867 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
色々言いたいことはあるけど、まあ良かったよ
原作、映画未読。最近は原作があるものは放送があると分かった段階でまだ未読なら、敢えて読まないようにしている。原作とのギャップがあるというだけで評価が辛くなり、純粋に作品を楽しめないからだ。
話を戻そう。湯浅監督の作品は作画を楽しむものではないので、そこには言及しない。
•悪かった点
ストーリー展開が唐突という意味で先が読めなかった。途中から何を目的にどこに向かっているのか分からなかった。何のために怪しい宗教団体に逗留しているのか不明だったし、外国へ出る船に関してはそれを目指していたという前置きもなく、これに乗れたら終了なの?(話の展開から乗らなさそうなのは分かっていたが)と何がしたいのか分からなかった。挙句の果てに結局自衛隊らしき人に救助されてよかったよかった…ってだったら最初から東京に留まって救助待ってれば良かったじゃん!
もう一点は家族(仲間)の死が唐突で、それに関する登場人物の心情表現が非常にあっさりしていたところである。父親が不発弾で死んだ際は次の回から何事もなかったかのように(実際はほんの少し反応があったが)話が進んでおり、あれ?前回お父さん死んだよね?とその端折り具合に引いてしまった。
•良かった点
段々人数が減って行くにつれ、悲壮感、世紀末感が増してきて話に引き込まれる感じはあった。母親が死んだ際は父親のときとは違い子供たちのリアルな心理が描かれており、目頭が熱くなるシーンであった。
またみんなでラップを歌う場面(自分的にはここがクライマックス)は仲間が心を許し合った瞬間であり、心温まる非常に印象的なシーンであった。
•総評
脚本としては非常に脈絡がなく唐突感がハンパないため、そこが我慢できなければ最後まで観るのは難しいだろう。一方で非常に共感できるシーンもあり、見る意味の全くない作品ではない。そういったシーンにこそ湯浅監督らしさが出ていると思われる。
余談だが、この作品で1番思ったことは上田麗奈うめーな、ということ。
またラップのシーンが良かった人にはシズマヌキボウのMVもお勧め。
自分は見てまあ良かったよ。