tomledoru さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
話を考えた人は,ある意味天才ではなかろうか。
主人公他出てくる人物は皆小学6年生なのに
小学生に理解できるアニメだろうかと思ってしまいます。
ジャンルは,SFファンタジーというよりは
SFホラーに近いものがあります。
本当に小学校6年生以上,あるいは中高生や大人が
見てもいい作品に仕上がっています。
近未来2026年のお話ですが,2007年のアニメと考えると
状況は進み過ぎていて,電脳メガネでたいていのことは
できてしまうというところが面白いです。
話の後半では,正直危ない玩具だなあという印象を持ちました。
小此木優子は主人公ですが,出しゃばり過ぎず
友達思いで文字通り優しい子です。
天沢勇子も文字通り勇ましい子ですが,ある
思いを胸に秘めて手段を選ばない悪役のように
描かれていますが,目的を知ると憎めません。
橋本文恵は,あまり良い子に描かれていないキャラ
ですが優子と仲が良く京子を電脳世界から救出
するのに協力します。
生物部の原川研一の葦原かんなを想う気持ちは
電脳世界≒あっち(あの世?)の世界にまで会いに行くの
でよくわかります。
メガばあ・電脳駄菓子屋「メガシ屋」
(メガネの駄菓子屋の略)店主。
しばしば優子たちを助ける頼もしいおばあちゃん。
オバちゃんを電脳コイル減少から救った経緯がある。
専門用語が多すぎて,1度見るのを断念した作品ですが
話の中盤から謎が少しずつ解けていきます。
4423とは,勇子の兄 天沢信彦の病室番号で
電脳世界へ行ってしまった兄をミチコさんないし
キラバグを使ってこちらの世界へ連れ戻そうとします。
勇子は,兄のいるところ・電脳コイル・イリーガル
のいる世界へ無理をしてでも行こうとするのが
痛々しい感じがしました。
でんすけも勇子・優子を守ろうとして消えてしまいます。
優子の胸の痛さが伝わってきます。
おじじのの秘密と猫目宗助のメガマス社への復讐
が伏線になって物語は佳境に入ります。
あっちの世界へ行ってしまった勇子が戻るよう
を優子が説得に成功します。
後半は,下手な異世界物よりも異世界の物語っぽく
終わります。
NHKにしては,大変に凝ったアニメを制作したものだと感心
させられます。丁寧に見れば面白いアニメでした。