くろゆき* さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ギニュー特戦隊が登場した理由は当時、鳥山明は子供たちと一緒に戦隊ヒーローにはまっていたから
アニメオリジナルストーリー「たったひとりの最終決戦」の後日談?的作品。
ストーリーとしては原作やたったひとりの最終決戦とは矛盾が多いのですが、
(最初の惑星ベジータ消滅シーンの細部におけるキャラの行動や台詞の違いや
惑星プラントの先住民がアニメオリジナルやGTで描写されたツフル人とはまったく異なる姿であるなど)
フリーザの祖先チルドの登場やバーダックの超サイヤ人覚醒シーンには燃えるものがありました。
ゲストキャラのベリーが死ななかったのには安心しましたが、全体的にZ当時より残虐描写は抑えめになっているようですね。
いくら異形の宇宙人とは言え、腹を突き破って紫色の血が噴き出す描写は現代の世相ではやり難いのかもしれません。
最後は曖昧な感じで終わりましたが、一人の金色の戦士が(本人はそんなつもりなどないでしょうが)悪から力なき人々を救った事実と、
フリーザ一族に忌わしい超サイヤ人の伝説を残した…それが本来ならフリーザに敗れたバーダックだったというのは面白いと思います。
ちょっと泣きの演出がワンピースっぽいかも?とは思いましたが、Z本編のアニメオリジナルとして加えても合格点な完成度でした。
バーダックの超サイヤ人化はゲームなどの販売戦略に根差したものかもしれませんが、まあそれはそれとして。
評価には迷う所ですが、たったひとりの最終決戦が悲しいけれど綺麗にまとまっていたのに蛇足かな?と思う点を考慮して「良い」で。
余談ながら「銀河パトロール ジャコ」のおまけで描かれた「ドラゴンボールマイナス」はまた本作とはかなり設定が異なりますが、フリーザと会話していた側近が本作の惑星プラントの先住民に酷似した姿だったのが色々と想像をかきたてられました。