たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.9
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ファンタジー系RPGの「原点」にして「頂点」
ファンタジー作品における「エルフ」や「ドワーフ」、「オーク」「ゴブリン」「ホビット(ハーフフット)」などは北欧神話やケルト神話に度々出てくる種族なのだが、この殆んどを現代的に解釈し纏めた史上初めての「ファンタジー小説」がJ・R・R・トールキンの「指輪物語」である。
ロールプレイングゲームに出てくるパーティー(旅仲間)という発想もトールキンの小説からであり、元々は「ギルガメッシュ叙事詩」も「オデッセイア」も、「ベオウルフ」「ニーベルンゲンの歌」も一人称の英雄譚であり、
「多種族が共存して暮らす世界」ではなく、怪物や魔物は単純に敵として描かれることが当たり前だった。
当たり前だが、異教の宗教はほとんど「邪教」扱いであり、「蛮族」として描かれることがほとんどである。
しかし、トールキンの小説以降は、基本は「共存」がテーマであり、現代におけるファンタジー作品のほとんどがその影響下にあることがわかるだろう。