ローズ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
品川心中
刑務所の慰問で落語を知った与太郎。
出所後、有楽亭八雲に弟子入りをする。
ある日、師匠の高座を聴きながら熟睡して破門される。
何とか説得をした与太郎に対して、八雲は条件を言い、昔話を始めた。
時代は昭和初期。
戦争が始まる前の頃です。
七代目有楽亭八雲に弟子入りした菊比古と初太郎。
菊比古は体を傷め、初太郎は親が死んで、というような理由で入門します。
緊張する初舞台。
噺をするのがやっと、という状態の菊比古。
それに対して客を沸かせる初太郎。
生まれ持った華の差ですね。
太陽と月。
陰陽の関係です。
作中では初太郎が陽、菊比古が陰。
タイプが違います。
客席を沸かせる初太郎と客席を別世界へと連れていく菊比古。
得意な噺が違えば世界も変わります。
落語は一人で色々な役割を演じます。
八っちゃん、熊さん、ご隠居、与太郎などは基本ですね。
菊比古役の石田彰、初太郎役の山寺宏一。
本当に実力のある声優、と評すしかないです。
作中の落語の場面。
違和感無く噺を聴く事ができます。
娯楽の少ない時分は寄席人気がありました。
特に戦後の荒廃期には貴重な娯楽。
時代に求められました。
その時代に翻弄させられた菊比古・二代目助六・みよ吉。
運命の糸は絡み合ったままで、突然、終わりを告げられます。
時代は八代目八雲・三代目助六となります。
そろそろ良い頃合い。
2期目へと突入します。