pikotan さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
タイトルと内容が合っていない
原作未読です。
作品名や公式HPのイントロダクションからは、八男として生まれたために波乱の人生を送る物語なのかと予想しましたが全然違いました。
作品名に合わせて各話タイトルも11話までは全て「~それはないでしょう」で、最終話だけ「~それもありでしょう」に変わっていましたが、私的には全話「それもありでしょう」だった気がします。
八男の設定が意味を成さないほど主人公ヴェンデリンは才能に恵まれ、またヴェンデリン応援団とでも言うべき仲間や理解者が次々と集まり、ヴェンデリンが苦労するシーンはほぼありません。
挫折や苦悩もなく順風満帆な人生を送るいまどきの作品です。
毎話、ヴェンデリンの心の声(独り言?)でボヤキとかツッコミ的な言葉はありましたが、はたから見ればむしろ歓迎すべき事柄ばかりのように思えました。
物語終盤で長男の問題を出してきましたが、あれだけ長男を悪人に描き周囲の人間もヴェンデリン側に立っているとなれば、特段悩む必要も無いですし。
むしろヴェンデリンの引き立て役にされた長男が可哀そうで、長男クルトとしては「長男なのにそれはないでしょう」って言いたいんじゃないかな。
それからこの手の作品によくあるマヨネーズに感動するシーンですが、マヨネーズネタは少し飽きてきました。
ネットで少し調べただけですが、一説にはマヨネーズは18世紀頃にフランスで作られたそうで、それ以前もフレンチドレッシング的なものはあったらしいので、異世界と言えどもあれだけの文明を築いている世界なら、類似するドレッシングも既にあると思うんですよ。
マヨネーズに限らず、異世界に現代の物を持ち込み現地人が感動する→主人公が現地人から神のように扱われる、みたいな展開はもういいかなって感じです。
転生系や異世界系は好みのジャンルですし、この作品はストレスフリーで観られるのでそこそこ楽しめましたが、終わってみると全体的に薄い内容のため心に刺さるものはなく、もう一度視聴したいという気は起きませんでした。