タック二階堂 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ギャルゲー原作とは思えない秀作。
詳細は……略で。
プレステ2用のギャルゲーが原作。2007年に放送された、動画工房制作のアニメ作品ですよ。
田舎町で生まれ育った少年・佐菜は、小学校5年の時に親の都合で東京に引っ越すことに。仲良しグループによって、お別れ会をしてもらい、淡い初恋の感情を抱いていた菜々香からバイオリンのオリジナル曲を贈られます。
そして5年後、単身で故郷に戻ってきた佐菜。久しぶりに訪れた神社で巫女姿の菜々香と再会しますが、無視をされてしまいます。はたして、5年の間に何があったのでしょうか……?
というお話です。
動画工房も、かつてはこういうキャラ作画だったんですねという。ただ、そこはデザインこそ古さはあるものの、やはり作画は良好。アニメの顔って流行り廃りがありますからね。
ストーリーですが、序盤からいろいろな伏線が散りばめられ、全体的に謎の多い感じの展開。それも終盤に向けて、各キャラの闇が少しずつ明らかになっていく展開には感心させられました。
全体的に暗いトーンの作品ですが、麻緒衣のCV:金田朋子さんだけ浮いちゃった感じがします。とはいえ、完成度がとても高く、スッキリとはしないけど良作として記憶に残る作品だったと思います。