くろゆき* さんの感想・評価
1.9
物語 : 1.0
作画 : 4.5
声優 : 1.0
音楽 : 1.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
必死に、ただやみくもに空に手を伸ばして、あんな大きな塊を打ち上げて。気の遠くなるくらい向こうの何かを見つめて。
イケメンが一途→純愛、切ない
ブサメンが一途→ストーカー
という感じで批判できてしまう作品。
1・2部で中高生を中高生として描けてない、そのせいで3部の主人公がただの
社会不適合者に見える。
中学校・高校の子どもは多感であり、毎日が刺激的である。その中に生きる子達
にとって良い過去は良い思い出以上のものではなく、自身を囚えるものではない。
思い出に囚われるということは大人になり人生の孤独に気付き、その時初めて起こる
事なのである。
その気持ちを中高生が体験するのはあまりに不自然である。なぜなら彼らの人生はあ
まりに前向きであり(否定的な意味ではない、大人はその煌きを羨ましくさえ思う)
思い出から価値を見出すことができないのだから(する必要もない)。
子どもの幸せを享受した後に初恋に囚われる、つまりカナエや他の女の人と付き
合った(ている)が、ふとしたきっかけで初恋を思い出し...という展開ならまだ
納得はできた。
子どもの純愛が描けてないのは致命的。