Tnguc さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
クレジットの豪華さに笑う映画
~
走って、飛んで、転がって、立ち上がって、振り向いて、登って、駆け上がって、また走って。それも一人じゃない、何人ものキャラクターがワンカットの中でそれぞれの芝居をしている。まるで実写ドラマを観ているかのような空間演出。監督クラスのアニメーターが集結して作られた作品なだけあって素晴らしいクオリティーで制作された劇場アニメ。舞台は、昭和から平成の過度期だと思うが、なぜか超次元の介護ロボットが誕生してしまうSFモノであり、テーマが高齢化社会であるため、現代においても通用する話なのがなんとも悲しい事実。そのため、今の若い世代が観ても抵抗感はないだろう。ヒロインはパッケージに描かれている女子大生だけど、個人的には寺田という厚生労働省のおっさんがヒロインだと思う。今の時代、寺田みたいな熱い人間はハラスメントだのですぐにメディアから矛先を向けられてしまうと思うけど(数年前の明石市長みたいな)、正義感を持って仕事をしている人は個人的に尊敬する。だから寺田もカッコよく見えた。ちょっと話が脱線してしまったが、この作品はあれこれ語る以上に「観る」ことが最重要だと思うのであまりレビューをするのも不要な気がする。多分、「映像研に手を出すな!」の水崎氏が言うアニメーションっていうのは、こういう作品のことなんだろうなと思う。
個人的評価:★★★★☆(4.0点)