シボ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
こんなに切ないゴールって・・
このAIRって作品
どんな話なのかを説明するのが難しいですね。
というか、最後まで良く理解出来なかったところもありつつ
観てました。
まあ難しいところは、理解とか関係なしにラストは大泣きして
しまったんですけどね。
前半は
ある海辺の街に流れてきた旅人の国崎往人が観鈴って娘に出会って
その家に居候しながら、そこで出会う女の子達の不思議な現象を解決
してって流れで話が進みます。
中盤で過去の翼人の伝説の話で、たぶんざっくりですけど
最後の翼人の生まれ変わりが観鈴で、住人との縁について語られます。
後半はカラスの目線で、今まで前半たどったストーリーの特に
観鈴の周りに起きてた、ことを追っていきます。
どこか観鈴に対してどこか遠慮して接していたように見えた
晴子が観鈴の本当の母親として生きてくと決め
影で必死に駆け回ってた事実が徐々に明かされてきます。
晴子がみるみる弱っていく観鈴と全てをかけて、必死に
やり直そうとする姿がただただ切ないです。
浜辺で実の父親に連れていかれそうなところを振り払って
「ママ~~っ」って叫ぶシーンは、あんなの見せられたら、
そりゃ泣いちゃいます。
夕暮れの波打ち際で抱き合う二人の姿は波の音とともに美しく心に残りました。
そしてようやく本当の親子以上の絆で結ばれたと思ったのに
観鈴はさらに弱って、死が迫ってるのを実感させる最終話は
OPですでに涙でるんですけど~~。
懸命に一歩、一歩、最後の力を絞り出してのあのラストはダメだ~~
そんなゴールって・・
お互い頑張ってきたのに切なすぎます。涙止まりません。
あまりに悲しい別れですけど、
晴子が踏み出せたのを見届けられたのは、ちょっと救われて良かったな。
全てを観終わってから、ストーリーのわからなかったところが気になり
サイトとかに載ってる説明を読みました。
呪いのことや、カラスのことなど、意味がわからなかったところを
ちょっと補完しました。
ものすごい壮大な輪廻転生の話だったんですね。
でもそんな、全ての意味を知らないでも十分以上に泣かせてもらったし
心に残る感動作だと思いました。