pikotan さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
短編の中にも手塚イズムあり
dアニメで視聴。
wikiや手塚治虫公式ページによると、手塚プロダクション制作のライオンブックスシリーズのアニメ版で、原作漫画は1980年に月刊少年ジャンプに掲載されたとのこと。
アニメ版は1986年制作ですが、私の感覚では昭和40年代後半から50年代前半のアニメのような雰囲気を感じました。
恐らく原作漫画に合わせ敢えて古めかしく作ったのだろうと思います。
舞台は北海道の根室市で、親熊を亡くし人間に飼われていたこぐまの「山太郎」と、蒸気機関車「しい六」の友情を描いた童話のような物語で、ラストは「しい六」が体を張って山太郎を守ります。
この結末をハッピーと取るかアンハッピーと取るかは悩ましいところですが、個人的には悲しい気分になりました。
手塚イズムとでも言うのか、人間の身勝手さに対する批判も感じました。
次々と新作アニメが作られる状況では昔のアニメを観る機会は少ないと思いますが、子供向けながらメッセージ性を感じる作品となっているので、一度くらい観ても損はないと思います。
まんが日本昔話やアンデルセン物語と同じ系統のアニメですね。