Jun さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
(処女懐胎した)マリア様が悩み多き少女達を静かに見守る
秋から冬にかけて。
修道院のような潔癖な女学院付属高校が舞台。
箱庭の中で、バージンな人間性が織りなす日常。伏線である、ひとつひとつの個人のギャップや焦燥感が淡々と回収されていく。
プラトニックなのだが、濃密な人間関係。女性同士のまっすぐな愛と信頼。
他者の持つ‘異質なもの‘への焦燥感。「どうして自分たちは別々の個体に生まれてしまったのか」と自問する思春期の女生徒達。
自分も10代前半には対人関係でこんな張り詰めた気持ちを実感していたような気もするが。
どんな言葉で刺しても、今ではもう泥の塊を突くように、あるべき手ごたえがない状態を嘆く。