鰺鱒 さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
確統のテストで樹形図描きはじめたらだいたい駄目よね。
答案用紙の裏一杯に樹形図描かなきゃならないような問題なんて、出てこないんですよね。僕?一生懸命描きましたよ。で、消しゴムで答案用紙破くまでがワンセットですよ。
原作知らず。
ゲーム内ものは防振り以外見たことがありません(お母さんOnlineはカウントしない)。S.A.O.などが有名どころなのでしょうか。よく知らないです。
お話としては、没入型ゲーム内の出来事と人物という舞台装置を利用した異世界ファンタジー。いわゆるNPCという「ゲームの舞台装置」であるはずのものが限りある命をもち、本来はMortalであるプレイヤーが不死の存在という逆転構造は面白いと思った。でも、物語としてはあまりおもしろさを感じなかったかも。特に終盤になってゲーム内人物のリアル生活描写がぽんぽん出始め、話の腰を折っていたように感じます。構成がうまくいっていない印象。作画は、悪くはないのだけどおもしろみは感じませんでした。アニメーションとしては中の下という感じ。
作中でエンブリオと呼ばれるServantみたいな存在は、なんだかよくわからなかったかな。人型エンブリオが出現するプレイヤーの共通項のような話が展開されていましたが、これに則ると敵の首魁たちのエンブリオも人型じゃなきゃおかしいような・・・必要条件ということかな。
ネメシスのキャラが今ひとつ固まっていないまま物語が綴られてしまったような印象を受けました。他キャラではルーク君が面白かったです。が、女衒(時代小説でしか出てこないよな、、きょうび)と書いてPimpと読ませるのは、ありなのか?大分に格が違うものと思うけど、同じでいいのかな?
Infinite Dendrogram: 無限に分岐する樹形図。。。ダサいかも。
{netabare} 個人的な観念に過ぎませんが、「無限の可能性」のメタファーとしてデンドログラムを出すのは何か違う気がしています。如何に可能性に満ちあふれていたとしても、人ひとりが為し得る選択はその都度1つきりです。そのとき当事者に見えるものは、過去の道程と目の前の選択肢のみ。それを繰り返して選択に選択を重ねた結果として今の自分があるって考えると、デンドログラムが表すものは過去の自分が選ばなかった、かなぐり捨ててきた「もう戻れないけど、もしかしたらあったかもしれない可能性」を表すように思ってしまいます。樹形図の幹・根の部分に視点を置けば「これから広がる無限のなんちゃら」になるんでしょうけど、個別の事象って枝葉の末端だと思うのです。
その「選ばなかった可能性たち」が"Infinite"なのだから、なおさらもの悲しい。
そも、樹形図の全貌を見渡せるのって神様視点でしかあり得ない(人が把握可能な広さと深さの樹形図なんてたかがしれてる)わけで、主人公がいずれそういう存在になることを暗示しているのだろうかとも思ってしまった。
個人的に、ゲームとしては和物RPGより洋物オープンワールド系を好むので、ゲームの設定自体は理解できました。実際にプレイできるとしたら、はまるかもしれません。ずっと行商してるかも。{/netabare}
[2020/07/11]
[2020/07/11 加筆修正]