くろゆき* さんの感想・評価
3.6
物語 : 1.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「ヤー」「ナイ」
原作未読。
最初からそれ程良いと思った訳ではなかったんだけど(Aパートは)それでもまだ観れるかなと思ったし、この内容というのか雰囲気のままずっと行けばもう少し観て行けたかも知れないし、もしかしたら良いになったかも知れなかった。
ちょっとシリアスだったりしんみりしたり、悪いなりにも内容はあったし真面目な作品かなっていう予感はして期待しようかなと思ったところだった。
あの去って行った女の子が後々出てくるのかどうかは分からないけど、この展開だったり出会いや別れを繰り返したり一見ヒロインかなと思わせといて次々と退場して行くネタなら面白そうかなと思ったんだけど、それで主人公が成長して行くとかそういうシリアス方向を期待した。
だけどその期待とは裏腹にBパートでガクーンと下がってしまった。
まるで別の作品にしか見えなかった。
最初も映像面とか良かった訳ではないけどそれでも内容を出そうとしていただけに作品性というのはあったんだけど、ありきたなりな悪いパターンのギャグに走ってしまったために作品性というものは一気に崩れて安っぽさ全開になってしまった。
こうなると中身を観ていきたいと思わないし、安っぽい作品を観ていく程時間なんてものはない。
なんで安易にギャグに走ってしまうのかシリアスな内容を作って行く自信がないのかなと思ってしまう。
そのギャグというのもツマラナイという以前にギャグにすらなっていない。
ネタ自体もそうだけど突っ込み方にも工夫がないし演出にも工夫がないしワンパターンだし、ちょっとおかしなキャラを入れてボケて突っ込めば笑いになるだろうとか思ってる。
先生がボケて生徒が一斉に突っ込むネタなんて、ここ数年だけでも何十作品あるだろうか。
本当にオリジナリティや考えがないし、ギャグが面白ければやる意味はあったのかも知れないけど、ギャグにセンスがないから逆に唐突にギャグをやるしかないっていうのが個人的な自論。
なぜならギャグのセンスがある人は自然な流れや会話の中でギャグに持って行けるから。
これだと本当に無駄としか言いようがないし、女の子と同室になってエロをやったりそれがやりたいだけで前半の内容はどこに行ったのか、悪いパターンの作品の毎回同じような流れで、やってて恥ずかしいと思わないのかなって自分としては思うところ。
見つめ返すとそっぽ向く設定も早々にどこか行ってしまって、なぜそっぽ向いたのかは分からないけど恐らく普通に考えれば人見知りだからと思うんだけど、そのキャラが男と同室になって先にシャワー浴びてそのまま出てくるなんて(何かしら打ち解けてる前置きがあるなら別)キャラが別人ぐらいに不自然にしか思えないしそのあといきなり積極的になるのもそうだけど、設定もさることながら会話を作れないから何も考えなしにギャグやエロとして置くしかないんだろうなって思う。
まるで操り人形と言ったら言い過ぎかも知れないけど、血や脳ミソが(キャラに)入ってるように思えない。
まあ個人的にはギャグがつまらないとかどうこうよりも、いきなりギャグに行ってしまった事によって作品がブレブレのように見えるしまとまりがないように見えるし、そういう作品は観て行きたいと思えないのでとても悪いとなった。
予定調和な展開やただ単にキャラやエロが観れれば良いっていう人向けの作品だろう。