くろゆき* さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 2.0
音楽 : 1.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
人生に、無駄も必要だと考えるうまるです。
原作未読、1期は視聴済み。
前期同様の雰囲気はそのままで、日常的なイベントなどや、サブキャラにスポットを当てたシチュエーションなど、
安定感のあるスタートでした。
基本的にはだらしない「うまる」だけども、それほど尖った描写もなく、サブキャラ絡めたエピソードなんかは後味も良好で、
非常に無難な序盤でした。「シルフィン」さんは前期ちょっと浮いてみえたけど、今回の掘り下げで魅力アップ。
ただ前期でいまひとつファンにはなれなかった自分にとっては、悪くはないけど少し退屈といった印象。
「アレックス」が「シルフィン」の兄であると紹介されたあたりから、現況に少し違和感が出てきた。
誰と誰が面識があるとか、「うまる」のどの形態を知っているのかなんてところに人間関係の面白みがあったのだが、
今回は「うまる」が別の形態を隠すのに、焦ったり苦心したりすることなく上手に使い分けされすぎてる。
知人たちとのエピソードは堅調でよかったのだけれども、もう少しハラハラするようなところが欲しかった。
登場人物はみな良いひとぞろいでとても優しい。
もちろん主人公も例外なく周りにも優しい対応をしていて、そこ自体には全く違和感はない。
しかし、サブキャラたちが過去のお話などで掘り下げられたり、自分の内面を表現したり向き合ったりしていくのに対して、
「うまる」はいつまでも嘘をついているまま。
都合の良い勘違いや、一時しのぎの嘘、体長が変わるファンタジーもコメディとしては問題はないし面白いけれど、
サブキャラたちが本音を語っていたりするときには、親友を騙しているように見えて乗っていけない。
「うまる」が形態を使い分けするようになった経緯がちょっとぼんやりとしか説明なかった気がするが、
そこらを見せてから、友人達とのエピソードを掘り下げていったほうが見やすいかと思う。
中盤あたりで妹も変わっていくという兄からの視点があって、そこから展開が進むのかなと思えたけれど、
そんなことは特にはなく、日常っぽい結末でした。