「TO(トゥー)-楕円軌道- -共生惑星-(OVA)」

総合得点
54.2
感想・評価
18
棚に入れた
70
ランキング
7711
★★★★☆ 3.2 (18)
物語
2.9
作画
3.4
声優
3.4
音楽
3.3
キャラ
2.8

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ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

もう一方の作品は人類全体がテーマの壮大な話だったのに、こっちは普通の物語って感じ。

全二話(①楕円軌道②共生惑星)、漫画『2001夜物語』の話の一部を抜粋した作品。単話で成立する話だから原作を知らなくても問題ない。


漫画『2001夜物語』のアニメ版はこの作品と合わせて二作あるが、もう一方のOVA『スペース・ファンタジア 2001夜物語』とは、同じ原作を持ちながらテイストが全く違う。
あちらは「いずれ人類が直面するかもしれない問題」のような壮大感溢れる作品なのに対し、今作は個人の話がメインになる。


作画は3DCG、この時代に妥当なCGではあるが、艦船や宇宙ステーションの作画は良かった、ただ二話ともほとんど移動しないから、出てくる艦船やステーションが少なかったのは残念。


EDはmoumoonが歌ってるが、「sunshine girl」しか知らない自分からすると違和感だらけの歌声・・・・・・こんな歌もあるんだ。


【各話感想】
①騙された・・・・最初マリアはダンの元妻で、トキオのお母さんかと思ったけど、実はダンのお母さんでトキオから観たらおばあちゃんなのね(笑)
確かに関係を知らないとはいえマリアの部下に「穴兄弟」って言われたらキレるわな。

②ただのロミジュリ、①の方が面白かった。



【各話あらすじ】
①『楕円軌道』
運搬ステーションの司令・ダンはフライングダッチマンという船を受け入れる、その船は15年掛けて遠い惑星から貴重な資源プロトンを運ぶ輸送船だった。輸送船の船長マリアはダンと会うがダンの顔を見て驚く。ダンは昔話で自分の息子トキオが死んだ事を告げるとマリアは泣き出す。
その頃別の輸送船のコンテナに紛れたテロリストがステーションに潜入、指令室を占拠する、テロリストたちの要求はプロトンを月の都市に撃ち込み爆発させることだった。
テロリストの占拠から逃れたダンとマリアはステーションの外からフライングダッチマンに乗り込み、船をステーションから離そうとする、だが船はテロリストに囲まれ、更にプロトンのコンテナに爆弾が仕掛けられてることも明かされる。
マリアは部下二名と共にプロトンを宇宙へばら撒きに行く、部下二名は死亡するがプロトン放出に成功、テロリストのボスもコンテナで吹き飛ばし一件落着。
最後にフライングダッチマンはマリア船長と共にまた15年掛かる旅へ向かう、ダンは自分の母が行く姿を見守ることにした。


②『共生惑星』
未知の菌類が繁殖した惑星で、イオンはピカールという現地生物を手名付けアリーナと会っていた。実はイオンが所属するアメリカユーロは、アリーナが所属するユーラシアと緊張状態にあった。そのためイオンとアリーナはそれぞれ上司から接触を禁止される。
ある日、イオンは学者で現地の菌を研究していたが、未知の菌に感染し隔離される。
その頃国連大使が訪れアメリカユーロの基地で両国の話し合いの場が持たれたが破談に終わった、アリーナはイオンの現状を知り嘆くがユーラシア側がイオンの隔離を解き菌を基地にばら撒いていった。
基地は混乱し皆が感染していく中、肌が白くなったイオンが無事アリーナと再会する、イオンはユーラシア側が菌殲滅を理由に攻撃してくる戦闘機を防ぐため迎撃システムを起動させようとするが良心から押せず、アリーナと共に死を覚悟する。だがイオンが手名付けたピカールが身を挺して基地を守りイオンたちは無事だった。
菌に感染した皆はイオンと同じようになり、穏やかな気持ちになった、更にそのおかげでユーラシア側とアメリカユーロ側で和平が結ばれた。

投稿 : 2020/07/11
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