7でもない さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:----
夜長一晩中目の前でワイフ達に語られるキリトの気持ち
アリシゼーション編3期中2期目、通算3クール目、中だるみ回
良い
アリシゼーションの設定は非常によくできていて大いに評価したい。詳しくは一期評に。
石田彰が怪演する特殊部隊長/皇帝ベクタは女性から魂(人工フラクトライト)を吸い取るのが性癖の蛇みたいに非常に気持ち悪い男(誉め言葉。この作品で圧倒的な存在感がある。幼馴染幼女を絞め殺したり仕事の傍らAIの魂を味わいたくて仕方が無いこの男、本当「イイ趣味」してる。
一番最後でアスナとシノンが降臨してきたのはお約束とは言え良かったし、アリスとアスナの正妻戦争も殺る気が感じられ作画も素晴らしかった。正直ここが一番面白かった(酷い。しかし目の前でワイフ達に語られるキリトの気持ちは如何なるものか。
しかしアメリカ人プレーヤーはノリがいいな、悪い意味で。日本とUSの時差でプレーヤー数に差があるという設定はPvP/RvRなMMORPGの防衛戦に参加していた時代を思い出して懐かしい気分になる。非常にリアル。アクティブ(戦力=ログインプレーヤー数)の少ない時間帯に少数で城落としたりね。ここぞってタイミングでこういうネタを仕込む事でVRMMOを題材にした意義があったと思う。
悪い
1期ではキリトがユージオが見習いの後輩達と仲良くなったり、アリスを堕としたり、お色気要素やショッキングなシーンもありながら整合教会をグングン駆け上っていった。
一方UW1期ではアリスの剣技は衰え、亡失したキリトを抱えた状況で世界名作劇場みたいな展開からどよーんと始まる。人界軍も最後で作戦を変えるまでは絶体絶命な状況の中迎え撃つ消極的で防衛的な状況が続く。これは半分キリトが招いた事ではあるし、叔父様やアリスも最終戦争が始まるまでに状況を打開できなかった責任も無いとは言えない。
アリスや叔父様、整合騎士らや見習い達。ダークテリトリー側も一枚岩でなくドラマもあるけど、若干物足りない。劇伴、OPED、女の子の作画、アクションは相変わらず高品質で雑兵すらそこそこ手が込んでいるのになんとも贅沢な悩み。UW2できちっと話がまとまってUW1も評価が上方修正できれば良いな。蛟竜淵に潜むのは時機を待ち天に昇らんがため、みたいな。