まつまつ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
比企谷がぼっちで無くなってきている。
1期での比企谷は自分に矛先を向けて物事を解決するようダークヒーローであった。
今作も基本的にはそれは変わらない。
しかし今回は雪ノ下や由比ヶ浜、葉山もそのやり方を良しとしない。
出来れば頼みたくは無いが、解決方法が思いつかないので比企谷にその役回りをしてもらわざるを得ないジレンマというのが序盤の修学旅行での話で顕著に表れていた。
そして解決方法で意見が分断し対立した奉仕部だったが、生徒会選挙選での話で比企谷はこの状況を打破しようと色々考え始め、奉仕部解散という最悪な事態は回避する事が出来たものの、やはりまだ雪ノ下とのわだかまりは取れない。
その後、次のクリスマスパーティー編でいろはの依頼を単独で受けた比企谷だったが問題解決に躓き、平塚先生のアドバイスもあった事で雪ノ下と由比ヶ浜に自分の本音を語り協力してもらい、イベントが成功した事で再び元の関係というよりは以前よりもより親密な関係に。
しかしまたしても雪ノ下家の家族問題や奉仕部3人の微妙な三角関係等問題が次から次に出てきて終わり。
3期に続くのかという感じだった。
今回感じたのは主要登場人物全員性格が悪いんじゃないかという事。
奉仕部を訪ねる生徒は全員自分が悪者になりたくない、けど問題を解決したいので奉仕部にその役回りを丸投げしたいという思惑がある生徒ばかり。
雪ノ下陽乃もかなりの二面性があり、雪乃の周りの人間関係を壊そうとする。
奉仕部の3人も性格にはかなり難あり。
結局いい子って戸塚だけな感じがする。
でもそれが妙にリアルでこの作品の良い所でもある。
家族は皆仲が良いっていうのは理想論で、複雑な家庭事情があり家族と距離を置きたい人間というのも山ほどいる訳で。
まぁ取りあえず比企谷は自分が思っている以上に周りの人間から注目をされていて、浴びせられる言葉とは裏腹に結構好かれているという、実はとても羨ましいキャラになってしまった。
平塚先生は良い先生だけにヘビースモーカーなのが残念だ。
そうじゃなかったらあんな人と結婚したいわ。
OP、ED、挿入歌も作品とマッチしていて良かった。