「HUNGRY DAYS ワンピース ゾロ 篇(Webアニメ)」

総合得点
68.7
感想・評価
14
棚に入れた
85
ランキング
2042
★★★★☆ 3.7 (14)
物語
3.5
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.7

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

夢を追う時代ではなく、「地に足をつける時代」

90年代に最初に読んだ「ワンピース」だが、最近は物語の佳境に入り様々な伏線が回収されていゆく壮大な「叙事詩」になっているが。。。

初期のアラバスタ編までは、どちらかといえば「イデオロギー」的な部分で衝撃を受けた記憶がある。

「ドラゴンボール」や「キン肉マン」と違って「正義の味方」ではない主人公モンキー・D・ルフィー含めた麦わらの一味の生き方は、子供漫画において真っ直ぐな少年的英雄譚ではなく、「夢」や「希望」を追いかける際の「覚悟」や「責任」の話をしているのだ。

主人公ルフィーの行動にためらいの感じない姿は非常に「少年的」だが、そのことによって誰かに殺されたり、不慮の事故になったとしても別にかまわない。と、初期では公言している。

これは「夢」を追うことは同時にその「リスク」も背負うという意味であり、間違っても猪突猛進にただ突き進むのではなく、「地に足をつけて」進むという意味である。因みに「行動」が共に「リスク」を伴うという発想は、その後冨樫義博の「ハンターハンター」でも「念能力」や「物語の基盤」で言っていることだ。

90年代といえば、日本は未曾有の不景気に陥り、大手の倒産によるリストラや援助交際、オウム真理教、阪神淡路大震災、酒鬼薔薇生徒殺人事件など暗いニュースばかりの時代である。

しかし、蓋を開けてみればここ20数年経過した日本もさほど変わりなく。。。むしろ悪化していると言っても過言ではない。

そういった社会情勢が、「鬼滅の刃」などのダークファンタジーの大ヒットなどをつくりだしたのであり、

ただ無邪気に「夢を追う」のではなく、「地に足をつけて歩いてゆく」ことに価値を見出している気がする。

投稿 : 2020/07/08
閲覧 : 224
サンキュー:

4

HUNGRY DAYS ワンピース ゾロ 篇のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
HUNGRY DAYS ワンピース ゾロ 篇のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

たわし(爆豪)が他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ