ももも さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
世界名作劇場風
ルネサンス時代、中世のイタリア。
貴族令嬢「アルテ」が大好きな絵を描くために、当時は女人禁制だった職人(広義の画家)を目指す物語。
2020年春クールには「世界名作劇場風」と形容できる作品が2つあり、一つは「本好きの下剋上 二期」、もう一つが本作になります。
感想としては同じ形容になる2つの作品ですが、本好きの下剋上の方は「名作劇場風の皮(演出)を被ったファンタジー」であるのに対し、こちらは「現実を下地にしたアルテの成長物語」という点で、内容までいい意味で名作劇場してると思います。
序盤はしつこいくらいに「女は~」とか「貴族のお嬢ちゃんが~」とかのセリフが繰り返され、正直うんざりします。
男尊女卑(?)な時代背景はわかるんですが、ストレートにセリフで繰り返すんじゃなくてもうちょいコンテ、脚本で背景を語れなかったのかなっていう残念感があります。(歴史知らないので解釈違ってたらスミマセン)
アルテのキャラもなんか過剰に前向きと言うか寓話的と言うか、慣れるまでは違和感があるかも。
ただ、後半はキャラクタ含めて作品世界が固まると言うか、王道の話に集中できて面白くなります。
見終わってみれば十分満足感がある、そこそこの佳作な印象。
伝えたいこと、やりたいことが真っ直ぐなので、それが良かったのかも。
EDは安野希世乃。
異世界食堂もそうだったんですが、聞いてると段々味が出てくるいい曲だと思います。