「グレイプニル(TVアニメ動画)」

総合得点
72.3
感想・評価
395
棚に入れた
1391
ランキング
1169
★★★★☆ 3.5 (395)
物語
3.4
作画
3.6
声優
3.6
音楽
3.4
キャラ
3.5

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえずの簡単な感想

 原作は未読。
 ジャンルとしては異能バトルだが、主人公である加賀谷 修一の能力は犬の着ぐるみに変身して、
中に人が入るという主人公らしからぬキワモノっぽいもの。
 ただ、中に人が入ることで二人が一つになるという展開は、バトルものによく見られる二人が
心を一つに合わせて、事に当たることを物理的にもやっているようで、ある意味王道なものかも。
 エロティックな描写が多い印象だったが、単に裸や下着のシーンが多いというだけでなく、
そのシチュエーションや構図に作者のフェティシズムのようなものが感じられ、それがより
エロスを感じさせていたような。

 ストーリー展開はコイン集めを主軸としたデスゲーム的要素のあるものだが、大元の宇宙人は
別に人間に対する悪意のようなものはなく、殺伐とした状況を作り上げているのは人間側の方で、
恐ろしきは人の心といった印象。
 また修一の記憶が失われているところから始まる「山田塾のメンバーに何があったのか?」と
いう謎がミステリー要素として、話を上手いこと引っ張っていたように思えた。
 ストーリーの大枠は面白いものだったが、その中の細部に関しては行き当たりばったり感が強く、
キャラの行動に首をかしげることも多々。
 まあ、現実でも人は理解に苦しむ行動を取ることも多く、そういう意味ではリアリティが
あるのかもしれないけど。
 締めは典型的な俺たたエンドだったが、原作がまだ続いているということで致し方ないところ。

 主人公の修一だが、最初は争いを好まぬ優しい子だったのに、次第に非情になっていく。
 昔はバトルものの不殺を信条とするような主役は戦いこそすれ、最後までその信条を
貫いていたのに対して、最近は「ダーウィンズゲーム」の須藤 要なんかもそうだったが、戦いを
通じて、スタンスが変わっていく主人公が増えてきたように思える。個人的にはこういうタイプの
方が好きかな。
 一方、メインヒロインの青木 紅愛は優しさと非情さ、大胆さと繊細さなどの二面性が
同居しているようなキャラ。なかなか他作品では見られないタイプということもあって、かなり
印象的だった。
 他にも1クールながら印象深いキャラが多かったように思える。

 作画に関してバトルアクションとエロにはかなり気合が入っていた感があった。

2020/07/07

投稿 : 2020/07/07
閲覧 : 292
サンキュー:

7

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