take_0(ゼロ) さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
なんだか気持ちのいい作品。
すっきり爽快ともサッパリとも違う。
何だろう、なんとも心地よい作品。
アニメなりのご都合展開はあるものの、
ストーリーとしては破綻はしていない、大筋の目的をしっかりと捉え進行していく。
ストーリーの大筋を進行しつつ、ちょっとドタバタを盛り込み、各キャラのバックボーンを深掘りする、全体的にはある意味テンプレ的要素もかなりある。
とは言え、私的には高く評価できる作品。
今の私にとって、高校生時代などとうの昔、だけど、この作品を観ていてふと思い出した。
確かに、自分にも主人公の玉木マリの様に臆病で、踏み出せず、もやもやした時期があったことを、そして、無敵感だけが先行し、何もしない、出来ないのに「やろうと思えば何でもできる」と思っていた時期だ。
決めつけはできないが、多くに人に共通する時期ではないだろうか。
そして、私は特にコレというものも見つけれなかったし、踏み出せなかった・・・。
後悔と言う訳ではない、今の現状もそれなりにまんざらではないと思っている、とりわけ不幸とも感じないし、幸いにも普通に社会生活を送れている。
でも、ふと思った。
玉木マリの様に何か強烈にやってみたいことが見つかっていたら・・・、きっかけがあったら・・・、一緒に勧める友人がいたら・・・。
もしも・・・だったらどうなっていたかなぁというレベルだけれども。
そういう気になってしまう作品、そして、目標に向かって進んでいく若者たちをみて、羨ましく、気持ちよく感じているのかもしれない。
ある意味ノスタルジーかもね。
たくさんの人がレビューしているのでストーリー云々を記載するのはやめます。
作品としては、
大筋はしっかりとしているし、絵もきれい、キャラクターも魅力的なキャラがそろっていると思います。
各キャラのバックボーン的な描写も、よかったと思います。
結局、人間がぶち当たる問題のほとんどは人間同士のつながり、衝突に起因するものがほとんどなんですよねぇ。キャラクターの中にも、そういうものに傷をもつキャラもいました。
私はね、まぁ、そういうことについてはよくわかる方の人間だと自分では思っているので、本当に考えさせられました。
また、序盤での主人公の友達・高橋めぐみの気持ちもよくわかります。
でも、ああいうことを告白できる彼女は多分、間違った方向にはいかないと思いました。一時の嫉妬というか寂しさに負けそうになっただけ、と感じています。
そして白石結月の「友達」についての思考。
これもちょっぴり悲しいけど、わかる気がしました。
最終的には、一生の友達が出来たようで何よりでした。
三宅日向も人間関係で傷を抱えたキャラでしたね。
明るくて前向きで謎格言を連発する陽キャラだと思っていたのですが、
でも、最終的には完全ではないにしても折り合いはついたのかな。
小淵沢報瀬はメインのサブキャラ(ある意味主役かもね)で、
大筋の「南極へ行く」という目的の根源となっているキャラですが、彼女もまた、南極についてから、迷いを見せます「南極へ行く≒お母さんの所に行く」という点で、本当に「何のために・・・」という点で、自分を見つめなおし、自分なりの理由にたどり着いたように思います。
・・・レビューで南極感が薄い的なレビューの方がおられましたが、学術アニメでも見たかったんですかね。
おっと失礼、感想は人それぞれでした。
私的には、
とっても楽しめるアニメでした
観終わって、友達、仲間っていいなぁ、と率直に思いました。
一緒に泣いてくれる友達・・・なかなかいないですよね・・・。
感動、感動ばかりではなく、女子高生同士のコミカルなカラミも楽しかったですし、キャラもかわいかったですし、若干アニメじみたセリフの言い回しも楽しかったです。
そして、やっぱり所々でウルっと来てしまいました。
観終わって、明らかに彼女たち4人は
最初の頃より、最終回では成長していた。
それが感じられたから、気持ちよく観終われたのではないだろうか。
読み返すと、アニメにマジレスきめぇ、みたいなレビューになってしまった。
でも、伝説級とは言わないまでも、色々な要素を含んだ良作だと思います。
ぜひとも、機会があれば、ご覧下さいませ。