Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「僕の中で、君は戦う」
この作品の原作は未読ですが、奈央ぼうと香菜ちゃん、みっくに市ノ瀬さんが出演されると知り視聴を楽しみにしていた作品です。
視聴中からずっと感じていたのは、あまりにも、この作品に関する情報量が少ないこと…
例えばこの作品が1クールなのか、2クールなのか…それすらテレビの番組欄を見るまで分かりませんでしたから。
普通は放送中に全何話なのか、若しくは円盤が全何巻なのか、このどちらかは大抵分かるので、作品に対する心の準備が出来るのですが、この作品はどちらも最後まで分かりませんでした。
だから物語の展開上、1クールで終わることは無いと思っていたのですが、決してそんな事はありませんでしたね^^;
「どうして僕は、こんな姿に変身してしまうのか…?」
"着ぐるみに変身する"という
世にも厄介な特殊能力をもった少年・加賀谷修一。
その力に引き寄せられるように現れた
謎の少女・クレアとの出会いと、
時を同じくして次々と起こる異変に修一の日常は壊されていった。
そして修一に襲いかかる、修一と同じ変身能力を持った"バケモノ"。
巨大な役債を引き起こす「コイン」を巡り、
バケモノ同士の争奪戦に巻き込まれた修一とクレアは、
二人でひとつになって自らの運命を切り開く…!!
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
完走して思ったこと…
この作品はどういう結末を迎えるか、現時点では全然分からないということです。
「自分では無い何か」に変身できる能力を持った人は大勢出てきますが、着ぐるみに変身できる能力は誰もが持っているモノではありません。
だから、本来ならそれにも意味がある筈…
そもそも奈央ぼう演じるクレアには大きな目的がありました。
その目的が出来たのは巻き込まれたからかもしれません。
ですが、彼女は自らの意思で選択し、コイン集めに加わったんです。
だからバケモノ同士の争奪戦に「巻き込まれた」という表現が適切かは正直分からないです。
ですが、彼女の本懐が未だ1㎜も遂げられていないことだけは理解しています。
それは香菜ちゃん演じるエレナも一緒…
彼女の言動には不可解な点が多すぎです。
不可解といえば第12話と第13話を繋ぐ展開も不可解でした。
どうして態度が急変しちゃったのか…
仲間を危険な目に合わせたくない気持ちは分かります。
でもすれだけ…?
これじゃ毛利元就の3本の矢の教えの真逆じゃありませんか…
ラストの展開もです。
記憶が鍵になっているのは分かりましたが、蓋をした理由も曖昧だったので、どうもモヤモヤするんですよね。
もしかすると、最初は複数クールの前提で制作されていたのが、大人の事情で1クールに納めなければいけなくなったとか?
最近では「星合の空」がそうでしたよね。
元々分割2クールの全24話で放送される予定でしたが、直前になって12話のみの放送に変更…
これまで2年以上の期間をかけて制作してきた作品なので直前での変更ができず、そのまま当初予定していた12話が放送されたんだそうです。
こうなると、目の前の梯子を突然外されたのは作り手の皆さんになるので、気の毒で仕方無いと思います。
まぁ、個人的な意見なので全然見当違いかもしれませんけれど…
でも、大人の事情で急遽対応を変えなければいけなかった…という理由であって欲しいのが本音です。
少し否定的な意見ばかりが並んでしまいましたが、オープニングテーマは大のお気に入りでした。
オープニングテーマには「H-el-ical//」(ヘリカル)さんが歌う「Altern-ate-」が起用されています。
そして「H-el-ical//」さんは、元Kalafinaのヒカルちゃんであるのを知ったのは偶然Twitterで流れたタイムラインを目にしたから…
Kalafinaはいつの間にか解散しちゃった、と思っていたのでヒカルちゃんが再始動したのを知れたのは、私にとって朗報でした。
と思ったら、keikoさんもwakanaさんも活動を再開されているみたいですね。
個人的にはまた3人で梶浦サウンドが歌える機会があるのを楽しみにしていますけれど…
1クール全13話の物語でした。
まさか、このまま終わるなんてこと…ありませんよね。
このまま終わったらきっと勿体無いと思いますので…