タック二階堂 さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
なろう同世界未来転生魔王モノのようなギャグアニメ?
詳細は略。
2017年に「小説家になろう」で連載され、電撃文庫より書籍化された作品のアニメ化です。制作は、なろう作品を数多く手掛けるSILVER LINK.です。
2000年前に戦争がヤダーって言って自分の命と引き換えに、この世界を1000年守る壁を作って、自分は2000年後に転生するという暴虐の魔王、アノス・ヴォルディゴード。そのアノスが復活した世界です。
でまあ、そんな魔王が自分の暮らしていた城である魔王学院に入学するというところからスタート。
絡んでくる己の子孫の兄弟を魔力で退けますが、その強大さから学院では「不適合者」という烙印を押されてしまうという初回です。
なんかもう、いろいろと先の展開が漠然と読めてしまうくらい「なろう」ですね……。出てくるキャラも、SILVER LINK.が手癖で作ったようなよく見たキャラデザ。前期に「はめふら」でノリノリに制作していたのとは一変。流して適当に作っている感じがします。
掴みは、わかりやすく魔王様TUEEEEEを見せるために、皇族だからなんだかのヒールをコテンパンにしてスカッとさせる手法。ま、往々にして雑魚なんですけどね。
初回は銀髪、木訥な喋り系ヒロイン(プリコネRのコッコロタイプ)。次回はどうせおそらく金髪元気、巨乳系のツンデレ魔女でも出てくるんでしょ(見た目ペコリーヌ、性格キャルみたいな)。
とりあえず3話まで様子見します。
=====第2話視聴後、追記です。
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まあ、案の定、金髪ツインテのツンデレ・サーシャが配下に加わりますよ。班別テストでコテンパンにして、という感じです。
にしても、目が綺麗って褒められるだけで落ちて、帰りがけにキスとか展開が早いというかチョロいというか……。
てか、冒頭にアノスが勇者と和解して命と引き換えに壁になって2000年後に転生するくだりをやりましたが……。
なぜ、それを初回にやらない?
あの初回の始まりで、訳わからんって断念した人もけっこういる気がしますけど。
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魔王の強大な力で、弱者を蹂躙していくストーリーは爽快感があるので観ていられます。が、やってることはギャグなのかな?ってぐらい……なんだろ。浅いのか、早いのか、雑なのか……。
でも、なろう異世界モノ制作に慣れているためか、見せどころのツボを上手に押さえています。「八男……」は、そこが大失敗だったんですよね。
まあ、これは安心感のある展開。どんどんイキる敵役を圧倒していくといいですよ。
{/netabare}
=====第6話視聴後、追記です。
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うーん、思ったほど俺TUEEEEEで蹂躙していかないですねえ。仲間増やしはいいけど、どうにも下調べと何か画策するだけで、ここまでバトルらしいバトルがないです。
ようやく魔剣大会が始まると思ったら、やれサーシャが母さんに料理を教わったり、ジオラマを作りに行ったり……。
ま、来週は皇族派の剣士を秒殺するんでしょうから、それを期待しましょう。
{/netabare}
=====第7話視聴後、追記です。
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レイの母親を回復させるために、新たな魔法を作り、ミサの半魔の力を注ぎ込むことにします。
一方、アノスから剣を預かった母親は、担任のエミリアから攻撃を受け、親衛隊の女子たちは全滅。そこに現れたアノスは、エミリアをあっさり殺し、混血にしか生まれ変われない呪いをかけます。
そして、いよいよ魔剣大会は決勝。レイはアノスに勝てるのでしょうか。
{/netabare}
というお話。
やー、なんていうか俺TUEEEEのわりに爽快感がないですね。
もう少しなんとかならんのでしょうか。エミリアが雑魚すぎた? いや、まあ、そんなもんなんでしょうけど……。
どうせ俺TUEEEEやるなら、「防振り」ぐらいまで振り切ればいいのに。ちょっと、ここまでは物足りないって感じです。
{/netabare}
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}
勇者は人間たちの「愛」の応援を集めて魔王と戦うんですよ。
フンッ、愛が人間のものだけだと思っているのか。ってな感じで、8人のハーレムの取り巻きたち、オラに力を分けてくれ!
で、女の子たちはいかにも地声なアカペラのオンチな歌をみんなで歌いますよ。そしたら元気玉が出て、アノスがオラーッ!って。
あれっ?
ギャグアニメかな?w
なろう特有の俺TUEEEE!で敵を蹂躙していくのかと思いきや、アノスは「戦争ヤダー」って自分の身を犠牲にして1000年守る壁作って、2000年後に復活したもんだから、まあ自分の子孫たちに寛容。大した蹂躙はしないんですよね。かわいい子孫たちをギッタギタに殺していくということはしませんね。
で、転生前に和解した勇者の子孫たちにも寛容。イキってきた敵に対して、余裕の力でちょっと懲らしめる程度しかやらないんです。なので、こちらはスッキリしない。この手の作品は、観ているこちら側が「いいぞ、もっとやれ」って気分になりたいんであって、これはちょっと違うって感じが。
ま、「水戸黄門」だの「暴れん坊将軍」だの、正義の味方は殺しませんっていう時代劇のお約束は踏襲しているんですけどねw
あと1回? 2回?
いちばんやっちゃダメなのが「最後までアヴォス・ディルヘヴィアが出てこない」「黒幕を倒すための俺たちの戦いはこれからだ」ですからね?
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=====第12話視聴後、追記です。
{netabare}
あーもう、ベタすぎるでしょ。
この流れから、アヴォスがレイってことは簡単に読めますし、レイが勇者カノンの生まれ変わりだったってのも予定調和です。
なんというか、原作がこうなのか。非常に浅い。
所詮「なろう」なんだから、浅くても俺TUEEEEで悪役を蹂躙して、視聴者のストレスを解消していればいいんですよ。変にこだわった内容にしようとするから、ストーリー・設定はガバガバで、しかも中途半端に俺TUEEEEするという、誰に対しても訴求できない中途半端な作品になってしまった感があります。
どうせ、適度にレイを痛めつけて、また和解して終わりでしょ?
前期の「八男」よりはマシってレベルの作品になったかなという印象です。これだと、1週間したら忘れちゃうほど、何のフックもない作品だったなってことになりそうです。
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=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
あらすじとか書こうとも思いましたが、ま、どーせ想像もつくだろうと思ったのでやめました。
なんか、全体的にイマイチでした。
キャラデザも、よくある「なろう異世界モノ」って感じですし、俺TUEEEE!もお約束ですが、なんせアノスが平和な世界を求めて自ら犠牲になった背景があるため、最後の最後は甘いんですよね。
で、もうラストはめちゃくちゃ。「あら、ジェルガがでっかくなっちゃった」みたいな感じで、魔法光線撃ちまくり。で、アノスファンクラブのみんな、オラに歌で力を分けてくれ展開がまたかよ状態。それが何に効果を発揮したのか、レイ(勇者カノン)と一緒に剣で物理攻撃。そのバトルに随分と尺を割きましたよと。
で、街に平和が訪れました。エレオノールは「俺の魔法になれ」ってなことで、側室が増えました。めでたし、めでたし。
まあ、いちおう完走したので、どうにもならない太郎だの次郎だのよりはマシなのかもしれないですが、お世辞にも良作だったとも言い難い。来週にはきれいサッパリ忘れ去る程度の作品でした。ちなみに最終話当日、同じ「なろう×SILVER LINK.」の「はめふら」のオンラインファンミーティングやって、ソシャゲリリースとか発表してましたね。この力の入れ具合の差。推して知るべしって感じでしょうか。
{/netabare}