tinzei さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
今の時代、オムニバス形式のアニメ映画って受けないんだろうな・・・・・・
①『カニーニとカニーノ』②『サムライエッグ』③『透明人間』の三作から成るオムニバス映画。
ジブリ亜種と呼ばれるスタジオポノックの作品だから、三作ともジブリでありそうな内容。
この三作の中だと、ストーリーが面白かったのは②、世界観・作画なら①かな、③は何が言いたいのかよく分からなかった。
この会社の作品で『メアリと魔女の花』の方はそれなりに知名度があるのに、この作品は全く知名度がない、せっかくオダギリジョーとか尾野真千子を起用して主題歌に木村カエラを使ってるのに・・・・・
まあ宣伝の悪さもあるだろうけど、今の時代こういうオムニバスのアニメ映画はやっぱり受けないのかな・・・・・・
【それぞれの感想】
①「擬人化した蟹の兄弟が泡に流された父を探しに行く話。」
監督は『アリエッティ』の人だけど、なんか『アリエッティ』に似てるような(笑)・・・・・こういう小さい世界が好きなのかな。ただストーリーは親と子が逆だけど『ファインディング・ニモ』っぽい。
擬人化した子蟹兄弟の話だけど、決められた言葉しか喋らないし、話が面白いというより川の中の世界観を楽しむ作品かな。
後、気になるのは、主人公たちは擬人化されてるけど、リアルな蟹もいたよね?あれは何?種類が違うってこと?
②「重度の卵アレルギーの子供と母親の話。」
三作の中では一番ストーリー性がある作品、ただ最後のシーンで卵にサムライを書いた意味が分からない、せめて「サムライ」の伏線ぐらい張っといて欲しかった。
中学生の頃、卵アレルギーの女の子いたけど、匂いもダメなのって初めて聞いた。
③「透明&重さがない人間の話」
結局何が言いたいのか分からない、主人公が誰かに気付いて欲しいっていうのは伝わるけど、何で透明になったのか?それとも生まれながらそうなのか?・・・・具体的な設定がないと最後の子供を助けたシーンに繋がらない、そういう意味では一番ストーリー性がない作品。