たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
これは面白い「歴史観」だ。
13話まで視聴。
明治期の折、志士たちは欧米に渡り、その科学文明に触れて仰天して日本に帰り「富国強兵」を謳った。。とされるが、このアニメはそういった江戸末期から明治期にかけての文明開化としての側面でなく、当時のアメリカの政治や風俗などといった「世界」から見た日本という立場を取っているので、日本のキャラクターが海外にどう捉えられ、伝わっているのかを示している。
アニメーションや近代漫画(この場合、「コミック」のことを指す)の歴史というのは元々、19世紀ごろのアメリカから生まれたものであり、当時のパルプマガジン(ダイムノベル)や連続活劇映画の延長線上から生まれたので、元々文化として「海外製」であり、それを今日まで独自の視点で描いてきたのが日本のアニメである。
そういうメタ的な視点から読み解くこともできるし、なによりもP/AWORKSさんお得意の驚異的な背景美術、作画技術なので非常に鮮烈なイメージとして昇華されている。
ほんとうにこの会社のアニメ技術レベルには毎回驚かされます。