「もののけ姫(アニメ映画)」

総合得点
89.8
感想・評価
2052
棚に入れた
13337
ランキング
72
★★★★★ 4.2 (2052)
物語
4.2
作画
4.3
声優
3.9
音楽
4.2
キャラ
4.1

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ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

世界のクリエイターが嫉妬する。

生きるが故に、死は定めとなる。

死するがために、生の意味を問う。

道の行き方が、生き方を導く。



時のかぎりに世のありさまを見、

時のかなたのことわりに触れる。

それは、生と死とのはざまを埋める旅。

その違いに折り合いをつける旅でもある。



違いを "知・我・意" と読み替えてみると

知と意のさなかに私を置き、世界を見定めるお作法だということが分かる。




~  ~  ~  ~  ~  ~



 
世界観とは、そのやり取りに築かれる一里塚。


曇りなき眼(まなこ)は

見聞きした来去の実相に触れるための唯一のよすがであり

見聞きする未知の真実に触れるための最上のえにしなのです。




~  ~  ~  ~  ~  ~




時に人は神殺しをも厭わない。

生きるために。ただ生き抜くために。


神は人を裁きも殺めもしない。

生かすために。ただ見守り許すのです。




~  ~  ~  ~  ~  ~




土の性から鉄を製り、

木の勢から焔を熾し、

水の生から命を繋ぐ。



古(いにしえ)は、新(あらた)と化していく。

恵みの循環に、神性の理(ことわり)がうかがえる。


そこに共存はあっても、対立はないのです。

 


~  ~  ~  ~  ~  ~




インスピレーション。



人間の頭脳に降り下りてくるのは、神の大智慧の刹那。


地球に世界を作り上げているのが、神の大慈悲の権現。




~  ~  ~  ~  ~  ~




善悪、正邪、美醜。


陰陽、表裏、生死。



その根源が何なのかを問いかけてくる、いにしえのもののけ。
 

その向かうべき道を指し示してくれる、いにしえのかみがみ。




~  ~  ~  ~  ~  ~




「おまえに、サンが救えるか?」


「アダムは、イブを救ったか?」


{netabare}「エヴァは、人類を補完したか?」{/netabare}



知識と智慧、意識と行動が、ヒトを人に格(いた)らせる。




~  ~  ~  ~  ~  ~




もののけ姫とは、日本人に内在するパーソナル・スピリット。


忠恕のホスピタリティーなのです。

投稿 : 2021/03/25
閲覧 : 319
サンキュー:

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