くろゆき* さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
私の魔法が届く距離に有るものは全部守って行くんだって。
前作の劇場版から丁度5年の月日が流れて制作された本作。
時系列的には「A's」と「StrikerS」の間の出来事を描いた、完全オリジナルストーリーとなっています。
しかし本作は登場キャラ数や情報量の多さ故か2部構成となっており、本作は前編のみという内容でした。
今までの劇場版はかなり省略したとはいえ1クール分綺麗に纏めていただけに、ちょっとすっきりしない
うえに感動も薄かったですが、次回作は「今までの劇場版を超える出来になる」という期待感も持てます。
(ただ個人的にタイトルはReflection<前編・後編>という風にした方がいいと思う。)
あと完全オリジナルとは書きましたが、本作の登場キャラであるフローリアン姉妹やマテリアルなどは
数年前に発売されたPSP版のゲームが初出のオリジナルキャラで、キャラ設定も基本的には同じです。
ただしキリエの目的や故郷の星の説明は序盤から行われていたり、完全新キャラのイリスの介入など
ゲーム版とは似て非なるオリジナルのストーリー展開になっています。
そして本作の黒幕であったイリスについても、はやてへの襲撃シーンでの容赦なさを見ると
(出来るだけ迷惑かけないとかいう割には、一般人のすずかの父親まで殺しかねない感じでした)
終盤での裏切りもごく自然に感じられましたね。
イリスは今作でかなり過激なことをやってますし、フェイトやヴォルケン達の様な和解は無理そうなので
恐らくはプレシアのような最期を遂げそうな感じです。
バトルシーンは終始派手なアクションシーンの連続で、キリエの「システム・オルタ」の嵐のような猛攻、
ヴォルケンリッター達と機動外殻の激突、Reflection(影)のタイトル通り主役3人と対峙するマテリアル達・・
特にフェイトvsレヴィ戦は作画にかなり力が入っており、リンディさんとの親子愛や奈々様の挿入歌、
かつてのなのはが自分に対して言った「これが私とバルディッシュの全力全開!!」の台詞を叫んでいたのが熱かったですね。
細かい所だと、5年生となったなのは達が見られたり、アリサとすずかの両親が初登場したりしたのも
嬉しいですが、前作同様主要キャラのバリアジャケットやデバイスのデザインが一新されていたり、
(アニメ出演初のフローリアン姉妹やマテリアル達にも行われている)
機動外殻メカのデザインもロボットアニメとかに普通にいそうな重厚さで凄かったです。