シャベール大佐 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
天然おバカキャラの主人公が魅力的な、「なろう系」の異世界転生コメディ
とあることから前世の記憶を取り戻し、自分が乙女ゲームのなかの悪役令嬢に生まれ変わっていることに気づいた主人公・カタリナが、破滅的な未来を回避するために奔走する、ファンタジーコメディ。全12話。
いわゆる「なろう系」の異世界転生ものですが、主人公が女の子で、なおかつ性格が天真爛漫なバカキャラなので、嫌味がなくて見やすい作風になっています。物語は、ゲームの中でバッドエンドに繋がる重要人物たちを、カタリナが次々と攻略していくような流れ。主人公の周囲にはどんどん崇拝者が増えていきますが、そこには男性だけでなく女性キャラも多く含まれており、恋愛的な関係というよりも、どちらかというと「人たらし」的な色合いが強いかもしれません。図式的には、ほぼハーレム(逆ハーレム)アニメですが、この作品では、主人公の存在感が強烈な割に、ヒロインポジションのキャラたちにはやや魅力が薄くて、一般的なハーレムものとは逆の傾向があるように思いました。それが良かったのか悪かったのかはわかりませんが、とりあえずこの作品は、とにかくカタリナの魅力頼みの一点突破、みたいな印象はありました。
作画は特に問題なし。声は、主役の内田真礼が良かったです。
最後まで観終わって、面白さ的には序盤の子ども時代がピークだったような気がしますが、全体としてもまあまあ楽しめました。最近のこのジャンルの作品を観ていると、異世界転生の物語は、主人公を女の子にしたほうが、特有の気持ち悪さがなくて受け入れられやすいかもしれませんね。