退会済のユーザー さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:途中で断念した
アニメIPビジネスのパラダイムシフト、クリエイティビティのブレイクスルーにチャレンジするイノベーティブなキャラクターコンテンツ。いやマジで。
第1話からいきなり意味がわからない。人気作はドコがウケているのか知りたいので数話は我慢。全くサッパリわからないので逆に嬉しくなってくる。新しい価値観が産まれてきているのだなあ、と。いつまでも年寄りにわかるモノが売れていてはダメなんだ。HR/HM雑誌なんか見てると表紙はお爺ちゃんしかいないんだぜ。アラフォーやアラフィフどころじゃない、アラシク越えてアラセブばかりなんだぞマジで。若い感性が市場に出ないと業界そのものが縮小の一途を辿るだけだ。これはいいことなんだ、と自分に言い聞かせてはみる。
それにしてもサッパリわからないのはなんか悔しいので原作マンガを見てみる。マンガだとなんとなくわかるような気は少しする。頭部貫通するような描写でもそこまでグロさはない。マンガだとスピード感が違う。やっぱりギャグ作品はマンガの方が面白いのか。それともマンガ表現の技術の向上にアニメがついていってないのか。原作の第1話だと邪神ちゃんの召喚から始まるのだが、アニメ版はすっとばして途中からの構成。なぜなのか。最初からファンにしかターゲットを絞っているのか。わからない。
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何これ凄い。
現在のアニメ制作環境はまずワンクール作って、人気でたら2期制作の流れが一般的。たとえジャンプ作品でも昔の様に最初から1年とか約束されているわけでもない。いくらファンから愛されていてもせいぜい数ヶ月で終了するのが原則。
制作者はこの作品をただの人気アニメ作品としてではなく、長く愛されるキャラクターコンテンツに育てようとしている。始めから見ている視点が違う。ライバルは鬼滅とかキングダムなどの人気アニメ作品ではない。キティちゃんやミッフィーなどのキャラクターそのものなのだ。だからキャラクター自体の性格やバックボーンなどはそれほど必要ない。キャラクターの外見の造形そのものの可愛さが全て。アニメはフィギュアやグッズなどの販促程度で構わない、アニメ作品はキャラクターコンテンツビジネスの一部でしかないと言う訳だ。1期終了後に2期制作などの様々な企画をクラウドファンディングで募り即成功。2期までの空白期間にもファンへの露出を絶やさぬ努力を続けアニメが終わったとしてもキャラクタービジネスは終わらせない。ふるさと納税によるアニメ制作などこれまでの常識を覆す展開にも驚いた。凄い。素晴らしい。なんだ。ちゃんと日本にもIPビジネスをわかってる人はいたんだ。
少し尖ってるこの作品ならファンも熱烈な方が多いだろうからまずは小規模なところから成功させる。事例を重ねてビジネスモデルを定着させれば、もう少し幅広い層に届くキャラクターを使ってどんどんビジネスの規模を拡大していく。
アニメ界を変えるかもしれないパラダイムシフトでありブレイクスルーを起こす革命的作品。今後のアニメ界にも少し希望が見えてきたのかもしれない。
ただやっぱり面白さはわからないけれど。