うたわれリアン さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
イチオシのファンタジーアニメ!
このアニメを初めて見たのは、私が中学生の頃でした。その時は深夜アニメを真剣に見ていたわけでなく、夜中にテレビをつけたらやっていたという程度のものでした。
それから数年後、ふと中学の時に見たこのアニメのオープニング、キンキン!と、白い虎にまたがっている少女が一直線に走っている映像が脳裏に浮かんできたのです。
気になって調べてみると、この「うたわれるもの」だったというのが、この作品との出会いでした。(ここまで前置き)
アニメは中古で売られていたDVDを全巻揃えて観ました。最終回は涙が必至です・・・地上波アニメで泣くのはこれが初めての経験でした。
ハクオロとエルルゥの関係性がとても良いですね。倒れていたハクオロをエルルゥが助けて看護する事から始まり、ハクオロが徐々に村に馴染みながらも、殺されたエルルゥのお婆さんの仇討をする先陣を切る・・・。ここからもう既に、この作品の中で大切な人の命の尊さというのを感じます。
{netabare}その後、ハクオロは一国の皇となり、周辺国との戦に切り出しながら、徐々に国を発展させていくのですが、その最中でかつて住んでいた村の人々が他国から襲われて全滅、その村の危機を知らせに来た村の中で特に親しい関係だった人も深手を負っていて、人知れずに静かに死亡する様子は涙が溢れました。
そして後半、ハクオロにお忍びで会いに来る他国の皇女と月夜の下でお互いに国を治める者同士で苦労話に花を咲かせていましたが、その皇女が国を治めきれずに、望まぬ戦を繰り返し心を病んでいく様子はとても痛々しかった・・・。
その後、皇女にもっとも信頼され常に共にいた御側付きが、皇女の目の前で粉々の肉片と化す様子は見ていて衝撃でした。
そして、それを目の当たりにした皇女が精神的に幼児へ退化してしまうのも辛い。
終盤、ハクオロの記憶が様々な戦を繰り返す中で戻り始め、かつて自分は学者で発掘された化石を調べている最中に内部のトラブルで射殺されてしまうが、その後アイスマンとして蘇り、人類の実験体として地下で生活をし、その時に自分のお世話役として働いていたNo3510(ミコト)と出会い、共に外で暮らし始めるも、アイスマン計画によりお互いに人類に捕らえられてしまい、アイスマンとの子供を授かっっていたミコトは解剖され、それにアイスマンが激怒しウィツァルネミテアとして覚醒、その時に人の願いを聞くとして、死なない身体を求めた全人類をスライムに変えるも、ウィツァルネミテアの内に眠るアイスマンが自身を滅ぼしてほしいという願いを、No63(ムツミ)が聞き入れ、ウィツァルネミテアに向けて衛星のレーザーを放つ。しかし、消滅とはいかずに長い眠りの末、目覚めたのが自分(ハクオロ)であり、目覚めた直後に山に行って帰ってこないアルルゥを探しに来たエルルゥと出会い、エルルゥは亡骸となったアルルゥを抱きながら、アルルゥを生き返らせてほしいと願う。その代償として身も心も全て捧げる事となっていた。
ここまでの記憶が戻り、最後の決戦として自分の分身「ディー」とウィツァルネミテアと化し戦うことに。決着がつきディーと一つになるが、再び分裂しようと不安定になり、止む無くウルトリィとカミュに大封印される。
封印され仲間たちと別れる前に、ハクオロから皆へ最後の言葉を言い渡すシーンは感動しますが、何よりもエルルゥと一対一での会話のシーン、もう涙腺崩壊です!バックで流れるSuaraさんのキミガタメも、とても深い歌詞で本当に泣けました。(´;ω;`)ウッ…
また、ミコトの子供が付けていた輪っかが時を越えてエルルゥの髪飾りとして引き継がれていたのも感動でしたね。{/netabare}
2クール分と少し長いですが、その分物語の大事な部分はしっかりとまとめられていて、見応えも十分にある感動のファンタジー作品です。
中身の濃い作品、泣ける作品を求めている方にお勧めです!
(2017年11月)アニメではありませんが、PS2・PSPのうたわれるもの本編のゲームがPS4とVITAでリメイクされることが発表されました!発売されたら是非買いたいですね~!
(2018年5月)うたわれるもの斬という新しいゲームが発表されました!今回は無双ゲーで、おそらくテイルズオブシリーズでいうとこのエスコートタイトルみたいな感じなのかな?とにかく楽しみですが、PS4持ってないから買わなくてはー!(焦)