ゲリオ さんの感想・評価
2.0
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 1.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
この異常な過大評価はなに?
リバイバルレビュー。
19年4月~9月に放送された今をときめく鬼滅の刃!
たしかにアニメーションのクオリティは非常に高い。
丁寧な作画、迫力のある戦闘シーンはさすが定評のあるufotable制作だ。
し・か・し!
原作が社会現象起きるまでのブームになってるのはいささか過大評価甚だしいのではないだろうか!?
三大歴代少年漫画、ドラゴンボール、ワンピース、鬼滅の刃ぁ!?
えっ!そんな秀逸な漫画ですかぁ?これぇ!!
無論天下の少年ジャンプに連載されてんだから駄作ではないケド、歴史に名を残すほどのアレですかぁ?!
俺は長男だけどこれはさすがに看過できないわ!次男だったら我慢してたが!
おっと興奮しすぎた。ついつい。
それらは放送当時から感じていたことだが漫画もアニメ見終わったあと読んだ。
自分で買ったりレンタルしたわけではなくたまたま弟が単行本持ってたので。
なので読みもせず逆張りでアンチレビューしてるわけではない。
また、ちゃんと10数巻まで読んだし決してつまらない漫画と断言するわけでもなく、ただただ過剰評価なことについて一言申したいだけ。
まず、真面目に嫌いだったのはキャラクターだね。
これは各々の感性によるから一概には言えないけど個人的には善逸が大嫌い。
普段はだらしないけどいざというとき覚醒するキャラは確かに格好いいと言えるがコイツは違う。ギャーギャー泣き喚いてるだけで目障りで覚醒するときも本人の意思とは無関係。
そんなキャラなのに何故か女好きという釣り合わない設定も虫唾が走る。
こんなクソ野郎に好感度持つ鬼滅BBAの気が知れない。
アニメではcv下野さんの声もあって余計ウザいキャラに仕上がってた。
主人公の炭治郎も同様に好きになれないキャラであり、人々を惨殺してる鬼に対していちいち情を向けるのがイライラした。
確かに優しさを持つヒーローこそジャンプ漫画の主人公であるものの、全ての敵に対してそう接するのは違うだろ。だったら親兄弟を殺したラスボス相手にも優しくしろよって話。
敵キャラ一匹一匹に必ず悲しい過去があるのもクドイ。毎回そういうのいらない。
「勧善懲悪」こそが少年に見せるべきストーリー。「悪・即・斬」である。
原作の画力については下の下だと思うがアニメの作画は最初に述べた通り圧倒的クオリティで、テレビアニメとしては近年でもトップレベルだったと思う。
アニメのお陰で原作の画力不足が補われ売り上げが漫画家の実力以上に伸びる。
これを俺は「進撃現象」と名付けている。
漫画家さんは印税の半分をアニメーション会社に献上する必要があると思うのだがどうだろうか?
作画に限らず全ての面で原作人気はアニメの功績と言って過言ではない。
単行本が6~7倍の売り上げ増って尋常じゃない。
また、本作と同じように、アニメが原作より数段出来が良い作品は無数にあるが、ここまで収益が伸びたという話はほとんど聞かない。(進撃くらいか?)
その点を踏まえると、やはりこれもSNSのバズり効果が甚大だったことが要因に挙げられる。
普段アニメを見ない人がアニメを見て、普段少年漫画を買わない人が漫画を買う。
これほどマーケティング戦略が上手くいった事例も希少であろう。
さて、アニメ版キメツを絶賛するかのようなレビューになったが、実を言えばアニメとしての評価も俺は良作ではなく並作という具合である。
シナリオ展開が遅すぎてグダグダだったことが1つ。
炭治郎のモノローグが多すぎて担当する声優さんの声が嫌いになる程だったことが2つ。
善逸がウザいことが3つ。善逸がウザすぎることが4つ。
もっとセリフや説明を省いてサクサク進行させれば数段楽しめたような気がして、ストーリー展開は自分的には退屈に感じてしまい、作画以外は評価し難いアニメだったというのが率直な感想である。
今後、劇場版→2期とアニメの続編が制作されるのは既定路線と思われる。
しかし俺は1期同様のムーブメントは起こらないだろうと考えている。
必要以上に作品を持ち上げ過ぎてしまった反動に加え、原作を読み漁ることで満足してしまいアニメは見なくても良いかと気持ちになる信者が激増することが推測されるからだ。これを俺は「進撃およびワンパンマン症候群」と名付け学会に提出する予定である。以上。