まにわに さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
思ってたよりも動く
動きが説得力になっている。動くのがスケート中だけだと、スポ魂的になんだかんだで出来る人になってしまうので、それ以外でもよく動く。あまり気にならなかったが、中盤以降は絵を崩すほうが多くなったような気がする。
1話:{netabare}同種の別物、同じでも差があるもの、共通点はあるが結び付きそうにないものを結び付けるための、念入りな対比の数々。
2つの同じ名前、ロシアと九州、桜に雪、温泉にスケートリンク、スケートの動きとそれ以外の動き、対にして同居させることで、あり得なさそうな結末を、ある意味予定調和のように導いている。{/netabare}
見終わって:{netabare}ヴィクトルが越えられない壁になり、2人のユーリで競い合って超えられるまでに達したという結末は穏当だが、そこに到るまでの構成は興味深く見れた。
逆説的に理解することが多く、順接は女子向けに話が進められ、おいおい納得しながら見続けるのはしんどい作業となった。
・ファイナルに残るくらいだから実力者のはずだが、なぜこんなヤツがという印象がしばらく続く。元々できる子と思えたのは4話あたりで、少しずつアスリートの面を見せてはいくが、最終的にJJですらという理解になる。
・このタイトルで演技するのは、よほど自分のことが好きでなければ、という4話。
・勇利のスケート人生を表しても、彼のファンでなければ面白くもなんともないわけで、5話で国内の人気を描き、アウェーだと演技の意味を変える必要があるという6話。
・7話の勇利の反応は独りで戦ってきたが理由だと思うが、独りの様子が具体的に描かれることはなく、要は理詰めでもなく根拠もない痴話喧嘩、からの、意味を変えるはずのFSでスケート人生にヴィクトル要素を入れたのが最終話の振りで、エロスでほのめかしたのが実ははぐらかしだった。
・8、9話のタイトルでVSと言いながら、直接の対決要素がカツ丼vsカツ丼ピロシキにしかなく、10話が決戦に向けた話がないのがむしろ別れを感じさせ、最終話を去就でまとめる。{/netabare}