kabaj31 さんの感想・評価
4.4
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
アニメらしいユニークな動き、見ていて楽しい。
オリジナルアニメ。
主人公がたぬき、たぬきと言えば化けるということで、
みちるの腕がゴリラのようにモリモリの筋肉ダルマになって、野球で豪速球を投げたり、
脚がチーターになって超速く走ったり、腕が翼になってバタバタ空を飛んだり、
少しずつ他の動物への変身能力を身に付けていくところが見ていて面白かったです。
たぬきのみちるのキャラデザが可愛くて、服装も短パンこぞうといつもの赤いジャージの上着という格好で、
なんか絵的に映えてたなと思います。
第5話の野球回では、ジャッキーというギャグ&癒しキャラが登場し、
ギャグ全開のアニメーションという感じで、第5話だけでも見て欲しいなぁと思いました。
第7話で、みちるがギャグのように建物の屋上から落下して、
わたわたと腕をバタバタしてたら腕が翼になって鳥に変化して飛んでったのが、
飛べるんかいと士郎さんも思わずつっこみを入れるほどでした。
やはり、みちるが変身するのがこのアニメの面白い要素だと思います。
お話的には、真面目なテーマも一応あるんじゃないかと思います。
第4話のイルカのニナちゃんの話なんかは、この作品のテーマを表していたんじゃないかなと思いました。
人間に憧れるニナちゃんは、実際に人間の街へ行ってパーティーに参加します。
最初はケモノ化したニナちゃんも人間たちに受け入れられ、楽しく過ごしていました。
でも人間は獣人を「だって獣なんでしょ」とちょっと誤解しているようです。
なんだかんだあって、ニナちゃんはちょっと痛い目にあって獣人の街に帰ることになります。
少しヘコんでるけど、人間を嫌いになったわけじゃないと言うニナちゃん。
そんなニナちゃんを見て、みちるはもっと獣人のことを知って理解しなくちゃと心に決めます。
(といっても、そこまで難しい内容ではないし、エンタメとして楽しめればいいのかなという感じですが)。
しかし、人間が出てくるのが第1話と第4話くらいで、
もしかすると、人間と獣人との理解・不理解みたいなテーマに対し、人間がほとんど出てこない
というのが、この作品のちょっと欠けていた部分かなと思います。
後半も1話ずつ続きが気になるくらいには面白いけど、
ストーリーを楽しむというより、絵的にアニメーションを見ていて楽しかったなぁという感じでした。
大きな画面で見ればより楽しめるかもしれないです。
声は全体的によかったと思います。
士郎さんが最初ウザキャラで、声がイマイチかと思ってましたが、中盤から熱血なキャラと声がすごく合ってたなと思いました。
全体的にアニメっぽい色使いで、絵も非常に綺麗でした。
OPとEDは、EDの方が好きです。OPもいいけど。